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あなたはとても切ない


前回書いた記事は、いつかくるさよならというタイトルだったけど、そのさよならがついに、今日、数時間前、訪れました。


それは、わたしから告げたものではあるけれど、実質わたしが振られたようなものだった。
元彼の時もそうだった。同じことを繰り返している。まぁそんなことはなんだっていい。

別れを決意したのは、別れを告げる数分前。
書けば長くなるのもわかっているしうまくまとめられもしないので時系列に沿って書こうと思う、多分…

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1月の中旬ごろから昨日2/5まで、恋人の大学の試験とレポートの提出期間だったため、ほぼ2週間ほど会っていなかった。1日だけ、合間をぬって恋人が会いに来てくれた日があった。

会った瞬間恋人は
「ああ、やっぱ好きだわ、全部解決した」
そう言った。どうしたのと聞くと、最近彼女とすれ違いが多いと、仲のいい友達に相談したのだそう。

そっかよかったと返したが、自分の中でその近辺で恋人と喧嘩などした覚えもなかったから、何を相談したんだろうなとぼんやりと考えたりはした。まぁ特に問いかけはしなかった。

関係ないが、わたしは女なのでやはり妙に勘がいい。この日恋人は、わたしの隣でラインのトーク画面を頻繁に開きながら、とはいえ頑なにわたしには見えないように自分の方に画面を傾ける。

ああ、これは、それだな、と察しはしたが例の仲のいい女の子だろうと変に疑うこともしなかった。

そしてようやく試験とレポート提出が済み、わたしもバイト先のお店が2日間臨時休業ということもあって前々から2人で出かける約束をしていた。

2/5、6と休みだったのだが、5日は夕方から会った。一緒に自転車で出かけて、あまりにも風が強くて寒かったから、通りがけにあったすき家で牛丼を食べて、途中で自転車を止めて歩いて目的地に向かった。

寒くて、てをつないだ。恋人の手は、なぜかいつもとても温かくて「神さま〜」なんて言いながら自分の手を温めたりした。


特に用があったわけではなかったが、恋人の服を買って、商店街を歩いて、実は時々キスをしたりしながら散策した。

恋人は出先で、人気が無いのを確認するとこっそりキスをしてくる。今だから言えるけど、ドキドキして、すごく好きだった。

そこからは、最寄駅じゃ無い駅で降りて、DVDを借りて帰り道にマックを買って家でゆっくりしよう!と楽しみにしていたが、レンタルカードが無く、諦めて帰った。

寒くて足が痛くて萎えて、無言ですたすたと家に帰った。恋人に怒ったりしているわけでは無く、ただただ萎えていたのだが、今考えると本当に可愛く無いと思うしめんどくさいと思う。ごめんね、って言いたい。もう遅い。

とは言え家でごろごろするうちに恋人が小腹が空いたというのでウーバーイーツでマックのセットを頼んだ。これだって、すき家で牛丼を食べている際にわたしが「絶対〇〇(恋人)は、家に帰ったら小腹空いたねとか言ってなんか食べるんだよ」なんて笑って言い合ってたのだった。

恋人のことは、たくさんわかるようになった。予想できることが増えた。いいのか悪いのかは正直、今でもわからない。でもわたしは、実はそれが嬉しかったんだよね。とは、今となってはもう言えないけど。

恋人はそのあと、レポートの再提出をすることになって一度家に帰った。わたしは寝落ちした。


恋人からの電話で起きた。恋人がうちに戻ってきた。炬燵で寝ているわたしを、ベッドで寝るよう「早くこっちこないの?ねぇ」と促す恋人が、いつも可愛くて大好きだった。


そのあと、眠たかったはずなのに恋人と抱き合ってそのままセックスをした。キスをした。

好きって言ってくれるから、好きって言い返した。この時の好きくらいは、本心だったと信じたい。


問題は、その後に起きた。わたしはその後すぐに寝たけど、恋人が隣でずっと携帯を触っているので何度かぼんやりと目が覚めた。

目が覚めるたび、恋人はずっと誰かとラインをしていた。ずっと。
あの、間髪入れずにずっと会話が止まらないタイプのラインだった。

知らない人の名前だった。

でもきっと、恋人が最近こそこそとラインしてたのはこの人だなと察した。
わざと今起きたフリをして「まだ起きてるの」と聞くと、抱きしめてきた。残酷だなと思う。結局その後わたしは寝たけど、また目が覚めた。恋人は寝ていたが、携帯の画面がついたままだった。
ああ、またこれをやるのか、と自分に嫌気がさしながらも、画面を見た。

最近知り合ったばかりの人のようだった。また、たくさん電話をしていた。わたしとラインしながら、同時進行で。むしろ、試験などがあったからわたしは連絡取ることを控えていたけど、余裕でわたしとの連絡頻度を超えていた。悲しかった。


何より一番悲しかったのが、わたしと少し真剣なラインをした後、その女の人に対して長い時間(と言っても5分くらい)メッセージを返せなかったことをごめんと謝り、「めんどくさいライン返してた」という言い方をされていたこと。

涙が出た。

でもまぁ、そっかそれくらいのものにわたしはなってしまったんだなってことを理解するための時間がそんなに必要なかったので、むしろありがたいと思うことにしよう。


そして、仲の良い友達には「別れたい」と相談。
チャットアプリでは「本当に別れたい助けてほしい」と言う内容を掲示板のような場所に書き込み、いろんな人と会話をしていた。ここ最近ずっとラインしていた女の人とは、どうやらそこで知り合ったようだった。


もう無理だな、まずあっちに気持ちがないのなら、一緒にいることは不可能だ。

そう思ったので、別れることを決意した。

まだ布団で眠る恋人が物音でちょうど目を覚ましたので、「別れよ」と、一言だけ伝えた。なんで、と驚いていたけどおそらくいろんなことを察し、恋人がうなずいたので、別れが成立した。

「僕は何も言わないでおくね」

そういう恋人は、ごめんねも何も言わなかった。そこからはあっという間だった。

うちにある荷物を恋人がまとめて、出ていく準備をしている中、少しだけ勇気を出して「好きはもう少しもなかったの」と聞いた。

何も返ってこなかった。恋人の中のわたしに対する好きがないということと、終わったということだけ理解した。


ほんとに、最後に「ごめんね」とだけ言って、合鍵を置いて出て行った。


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なんだろうな、結果論、もうなんでも良い。
好きだったことも全部忘れたいなとは思うけど、時間も記憶も操作できないから、時間が経ったり、新しい何かに夢中になったり、好きな人ができたりすればどうせ忘れるし、元恋人については何も心配していることはない。


わたしは1人で大丈夫だ。


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ただ、思い出は消せないから、もう少しだけわたしの中にある後悔を供養するためにSNSを利用するし、わたしのことを好きだと言ってくれる男の人に優しくされたいし、そんなふうにして、思い出をいろんなもので上書きしていきたいなと、思っては、いる。



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