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みんな詩人ならいいのに

今日はずっと観たかった映画『パターソン』を観ました。アマプラで観れます。内容に関しては殆ど触れませんが、観たいと思ってる人は読まないほうがいいかも。

感想が難しいんです。本当に淡々と夫婦の1週間が描かれているだけなので。特に何か事件が起きるわけでも、劇的な展開があるわけでもなく。

アダム・ドライバー演じる主人公パターソン(パターソンに住むパターソンさん)の感情もごく小さく揺れるだけ。Netflix作品『マリッジストーリー』と違って叫ぶことも泣くこともありません。相変わらず彼は最高ですけど。

でも、満たされまくった。彼らの生活が愛おし過ぎる。一昨日の日記でも描いたように、この映画も心に余裕を生んでくれました。最後に登場する日本人のように、“余白”を与えてくれた。あぁ、映画はやはり最高じゃ。

観終わったあと、刺激を受けて詩らしい詩を書いてみようとおもったけど、無理でした。でも、きっと詩は“世界の映り方”を変える可能性がある。

詩には比喩表現が度々使われると思うけど、そういうドラマチックな視点は大切なんだと思う。「中村くんの大きな鼻の穴はまるで宇宙のようだわ。もし小さくなれたなら、飛び込んで彷徨うの。」なんていう女性はきっと素敵なのだ。いませんかね。

誰が見ても綺麗と思えるガイドブックに載っている絶景もいいけど、なんてこともない景気を特別に変える力が、愛おしい日常を過ごすうえでとっても大事なんだと思う。

人間がみんな詩人だったら、どんな世界になるんだろう。そんな未来がくればいいのに。

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