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写真嫌い

写真用のアカウント作ったりカメラ持ってるのに「写真嫌いだと?!」みたいなタイトルなんだけど、これは写真に写ることが好きになるまでのお話です

今は写真に写ることがすごく楽しいし大好きなんだけど、物心ついてきたくらいから写真に撮られることは好きじゃなかった

カメラを向けられると隠れてばかり、しぶしぶカメラの前に出てきたとしても睨みつけたような顔ばかりしてた
家族に「大人になったときに写真が残ってないと寂しくなるよ」ってよく言われてた
でも、私は「そんなん知るか」って思いながら向けられるカメラに背を向けてた
なんで写真を撮られることにそんな嫌悪感を抱いていたか分からないけれど、写真に写ることが嫌いだった


年を重ねる事にその嫌悪感も薄れていったけれど、それでもやっぱり写真は少し苦手だった
というより、その写真に写る自分を見ることが苦手だったのかもしれない
私は自分の容姿が嫌いだ
自分の容姿が自分が思っている以上に酷いっていう現実を突き付けられたくなかった
写真を撮るにしても他撮りは無理、snowや加工アプリが命だったJK時代


18歳、進学でド田舎から関西に出てきた
学校に通いながら始めた抹茶屋のアルバイトでお金を稼ぎながらライブや音楽フェスに行く生活
なんて安い交通費で隣の県に行けるんだ!
なんてライブに行きやすいんだ!
そんなことにとにかく感動してたな

6月頭頃、GWに実家に帰れなかったからと中途半端な時期に帰省した
高校時代の友達Mちゃんとふたり遊んでるとき、Mちゃんが私の知らない友達2人と合流しようと言い、タクシーで地元の観光地に向かった
そのとき初めましてした今ではお友達の1人が写真を撮る人だった
観光地を巡って海に行く、遊びの中で友達はシャッターを切る
撮られることに少し緊張しながらもすごく楽しかった

後々友達が見せてくれる写真はすごく綺麗で、そこに写る私も綺麗に見えた
自分が思っている以上に自分の容姿はそんなに酷くなくて(高3の失恋を機に可愛くなる努力をした甲斐もあったかもしれないが)、Mちゃんや友達も私の写った写真をすごく褒めてくれて、初めて写真に撮られることと写真に写る自分を好きだって思えた

それからだった、私と同じように地元のド田舎から進学で関西に出てきた元写真部の友達Yちゃんと遊びがてら写真を何度か撮りに行ったりした
地元の1個年下バンド&カメラ好きの友達にも撮って貰ったりした

写真に写ることがすごく楽しくて仕方なくなった
もっとこうしたら良い写真になるんじゃないかって試行錯誤することがすごく楽しかった
気付いたら私はすごく写真が、写真に写ることが好きになっていた

(写真は18歳の6月頃撮ってもらった写真)





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