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フムちゃんのぼうけん (後編)

望美
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Fumさんにお約束した、おはなしの完結編です✨おととい貫徹したせいか、風邪を引いて声が…すみません(_ _(--;(_ _(--;💦
また、リターンマッチさせてください~(。-人-。)💦

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BGM : Aperitif by 花本恵介さん(special Thanks to 花本さん✨)
作・朗読 : 望美

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(前編の終わり: おおかみにビックリして、クサイチゴのとげでこぎつねがケガをしてしまいました。)

「いたいよ~💦」
「がまんよ。えらいね。おくすりぬって、はい、もう大丈夫。歩けるかな?」
「うん」
クサイチゴのとげでケガをしたこぎつねは、フムちゃんに手当てをしてもらって一安心。フムちゃんとこぎつねたちは、こぎつねたちのおうちへ向かいました。
おうちへ着くと、こぎつねたちより小さなこぎつねが泣いていました。
「おにいちゃぁぁん、さみしかったよ~~」「ごめんごめん!さ、フムちゃんが来てくれたよ、あ~んして」
「はい、フムちゃんがみますよ~~あら、これは歯肉炎ね。お口の中をきれいにしてないと、歯と歯茎の間にごみがたまって腫れちゃうのよ。」
フムちゃんは、うがい薬と飲み薬を小さなこぎつねに上げました。
「フムちゃん、これ」「あら!わぁすごい!ありがとう✨」お金を持っていないこぎつねは、薬草を山からとってきては、診察費の代わりに払っていました。「これ、採ってくるの大変だったでしょう。とっても珍しい薬草に山菜もあるのね。ありがとう✨
フムちゃんの嬉しそうな顔を見て、こぎつねもにっこり「山菜はフムちゃんの食堂で使ってね」フムちゃんは夜だけ、食べものに困った旅の人がお店の手伝いをすればタダでご飯が食べられる食堂をやっているのです。「助かるわ。ステキ。ありがとう!」
フムちゃんは、木陰でお弁当箱を開くと、こぎつねたちとサンドイッチを食べました。
「さあ、かごが空いたからこれにクサイチゴを摘んで帰りましょう。」
夢中になってクサイチゴを摘んでいると、気がつけばまっくらになっていました。「いけない、帰らなきゃ」とフムちゃんがたちあがったとたん、ぐらぐらっと地面が大きく揺れました。あわてて地面に伏せたとき、フムちゃんはのはらにペンライトを落としてしまいました。「どうしよう。おうちへ帰れない」フムちゃんが途方に暮れていると、3びきのこぎつねがシャンシャンシャンとしっぽを鳴らしました。すると、クサイチゴの赤い実がライトのように光り、あたりいちめんをが赤い光で埋め尽くしました。「フムちゃん、これで帰れるよ!急ごう」「ありがとう」フムちゃんはおかげで無事に家に着くことができました。「きつねちゃんたち、ありがとう!お大事にね!気を付けてね!」
こぎつねたちを見送ると、フムちゃんは紅茶にたっぷりのマーマレードを溶かして飲みました。疲れや怖さがいっぺんに吹き飛びました。「明日もいい日でありますように」フムちゃんは、こぎつねたちのことを思いながら眠りにつきました。

おしまい

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