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【#07】環境のルールを利用する

チラシが置かれ、使われる環境で、その目的が最大限に発揮できるようにデザインするには?

チラシの流通する環境というと、手渡し、郵送する、壁に貼る、置きチラシ、チラシラック、などが考えられますが、今はもうその画像を、SNSやホームページなどでも使うことが当たり前、いや、集客を考えるならば使わない選択はありえません。

それら全てを一つのチラシ画像の流用でまかなおうとするのはNGです。


webでは、その媒体のサイズに合わせた画像を作らないと、見てもらいたいものが見えないことがあります。

そういう中途半端で画像を使ってしまうのは、ものが伝わらないばかりかそれでいいや、とOKにしてしまう姿勢を疑われるものになるので注意です。


Facebookのイベントページのトップ画像用、告知投稿記事用、Twitter用、インスタ用など、うんざりするくらい!全て適正サイズが違うんですけどね。

必ず掲載したいその場所で推奨されているサイズで、チラシデザインを継承しつつレイアウトを組み直して画像に作り直しましょう。


私もチラシを依頼された時には、印刷用画像の他に必要とされるweb用の画像は必ず作成してお渡ししています。

作る手間を省いてはいけませんよ!

何度も言いますけど、売り手側の事情を優先させるのはNGです。


さて、リアルな環境で使う場合、本人が手渡しするならば、チラシには本人の写真を大きめに入れること、そうすることで安心や親しみを感じてもらえます。

人にそのチラシを使った紹介を頼む場合も同じ。

その方の信用を利用して紹介していただくわけですから、よけいにどんな素性の人かという情報を優先させておく必要があります。


郵送する場合はそれに加えて、封を開けた時に見える位置に何が配置されてるかを気にしてください。

何も情報の受け取れない部分だったりするのはちょっと勿体無いと思います。


掲示板、置きチラシ、チラシラック、などは、実はほぼ集客に繋がらない方法なのであてにしていただきたくはないのですが、可能性はゼロではないという意味で、使える場合は使わせてもらいましょう。

置きチラシ、チラシラックの話は次回の紙のサイズの回でお話します。


掲示板などに貼る、という使い方は今時ない!と思いがちですが、スマホやパソコンで見る場合であっても実は、縮小された画像で見ることがほとんどです。

しかも、怒涛の情報量の中にいながら。

つまり「遠くから見る」時に必要と言われる「ぱっと見でわかる」ということ。

これが、スマホやパソコンで見るとしても、チラシの使命を考えるとやはり、どうしてもクリアすべき課題となるわけですね。


では「ぱっと見でわかる」ためには、いったい何がわかったらいいのでしょう?そして何を目立たせたらいいのでしょう?

ただ目を惹きつける何か、を考えてもダメです。

ポイントは、縮小された画像からでも、どうやったらそのチラシ内容らしい雰囲気が嗅ぎとれるか。


私が、イベントや講座のチラシを作る時に、縮小された画像からでも感じられる「イベントらしさ」を出すために使っている方法を一つお教えしましょう。

イベントらしさって、何で感じられると思いますか?

ズバリ!「日付の数字」なんです。


ナントカ講座、というのが見てとれなくても、パッと見た時に日付っぽいものが入ってると思えば、その日に何かイベントや講座をやることを知らせるチラシかな?と予測させることができます。

つまりできる限り日付を大きく入れるというだけのことなんですが、これ、絶対オススメです!

もちろん掲示板などに貼るチラシならばもう、やらなきゃソン!。


言われると、たぶん今まで見たことがあると思うはず。

自分が見る側になれば、これも、ああそういえば!と納得できる「あたりまえ」なのです。


具体的な方法はと言うと、紙面の上1/3の範囲に可能な限り数字を大きくして日付を入れる。

数字部分も「月、日」という文字も全部を同じ大きさにすると、数字がそれほど大きくできず、文字数も多くうるさくなってしまいます。

なので「月、日」の文字は小さく、数字だけを大きくする、そうするとかなり数字を大きくすることができます。

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「/」で日付を表現する方法も便利です。

この時も数字の邪魔にならないよう、数字が大きくできるように「/」は数字より小さくしたりします。

曜日も「(金)」などではなく、円のなかに曜日を入れることで、カッコがない分スッキリと見やすくなり、日付を引き立たせます。

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どうしても最初に普通にテキストを打ったままの文字の状態そのままでデザインを進めてしまいがちなのですが、こういう細かい1文字1文字を、そうする意味を考えて調整することで、素人感がなくなるのです。

身の回りのチラシや広告を見てみれば、日付の表現などはいろんなパターンであふれているはず。

注意してみてみると面白いですよ。

そして、これはわかりやすいなと思うデザインがあったら、ぜひ真似てみてくださいね。


デザインはセンスではなく、目的に必要なことをもれなくやるだけで十分なんです。

そろそろ、自分にもデザインてできそう!、と思えてきましたでしょうか???

次回は、「A4サイズを利用する」です。
お楽しみに

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