見出し画像

【#09】両面チラシのストーリー性

チラシデザインに、個人の趣味である「センス」はいらない。

必要なのは人間の感覚や習慣や社会での「あたりまえ」を利用すること。

そうすることで、興味を持っている人の目に止まりやすくなり、申し込みまでの思考と行動を邪魔しないデザインとなる。


「あたりまえ」を利用することで、デザインの時に「これ、どこに入れようかな?」と迷うことがなくなる。

「これはここに置く以外ないでしょ!」というのが見えてきてしまう。

迷うのは、そのあたりまえに逆らっているか、チラシで扱う内容やターゲットや目的が絞り込まれていない準備不足か、あるいは。。。?


さて、今回のあたりまえは「両面チラシのストーリー性」を見ていきます。


見るもの、聴くもの、五感で体験するもので時間的な流れのあるものにはストーリーがある。

漫画、芝居、小説、音楽、映画、アトラクションやゲームだけでなく、論文や食事のコースなどにもストーリー性はあるものですよね。


チラシの場合は、人が画面上を見るときのZ型の視線の動きと、紙を裏返してオモテから裏へという大きな場面転換も加わった流れの中でストーリーが展開します。


ではどういった流れの上でストーリーが展開されているのでしょうか。

チラシオモテ面の流れを見ていきます。

タイトル
日時、場所
誰がどうなれるか?
そうなれる理由
誰が教えるか
お申し込み

実際のチラシと見比べて図解しましょう。

画像1

ここまでがオモテ面、第一ステージ。

チラシを手に取った人には、ここまででもう申し込むか申し込まないかの気持ちをある程度固めているもの。


ここでどうしようかな、と迷っている人は申し込む気がない人。

それを説得するのは無理があります。

なので、内容に興味のない人はここで離脱してもらっていいんです。


裏まで見なくていい!これ以上時間を使わせないのが親切です。

興味ない人にいつまでも気を持たせるようなチラシを作っていてはダメなんです。


裏面を見ようと裏返すという行動をとる人は、もう気持ちは決まっていて、念の為知らない情報があるかも?と、確認するために裏返す、あるいはオモテ面で感じた疑問を解決しようと裏返すのどちらか。

迷ってるからさらに裏面の情報を得てから決める、というわけではないんです。

つまり、裏を見ないと申し込みの決定打となる情報が得られないチラシを作ってはいけないということでもありますね。


申し込む気持ちになった自分をダメ押しして欲しい!と思うから裏面を見るんです!

裏面はその気持ちを受け止め、安心させてあげられる情報提供が必要ということです。

ということで裏面の流れは

タイトル
講座に対する想い
参加者の声(講座の写真)
講師プロフィール
講座詳細(地図や当日の持ち物、支払い方法なども)
お申し込み

こちらも図解で見てみましょう。アレンジされて順番が入れ替わってはいますが、流れの要素は変わりません。

画像2


このオモテ裏の流れの上で展開されるストーリーは、

1.気になる何かが目に入り、チラシに気づく。

2.オモテ面のイメージや単語を流し見し、申し込みたいと思う。

3.さらに情報を!(後押しされたい)と、裏面へ。

4.申し込みたい衝動を正当化する情報を手にできて安心する。

5.申し込む

ストーリーは大団円というわけですね。


以前チラシの申し込みまではレッドカーペットを敷く!といいましたが、このストーリーに専念してもらうべく、中身とデザインでしっかりエスコートするわけです。

「デザインでエスコート」の意味は、知りたいと思った情報が、そう思った時に視線を動かさずに読めるという状態になっている、ということです。

派手な演出であおったり焦らせたりするためのデザインは必要ありません。


裏面に何を入れればいいの?と、よく聞かれるのですが、こうやって流れを見れば、どの情報をどちらの面のどこに入れるか?というのは明確ですね。

こういう情報整理が、デザインに余分な時間を取られない秘訣でもあります。


文章を読ませたいのならば裏面でやりましょう。

講師の想いや講座の良さをオモテ面で文章で語ってしまうチラシをよく見かけるのですが、残念ながらオモテ面を見ている人は、まだ文章を読む気持ちになっていません。

読む準備もまだできてないし、読むことにOKも出ていない状態です。


まだ「なんか気になる」とチラシを手に取ったばかりなんですから当然です。

もしリアルであっても挨拶したばかりの段階で、相手のためになる情報だからとマシンガントークされたら、煙たがられるだけですよね。

チラシも同じです。


では読む気持ちになっていないオモテ面で、どうやって申し込みまでの決意を固めてもらうのか?

それは「単語」や短いフレーズを利用します。

文章を入れるなら読まれない前提で、目立たせるべき単語やフレーズのフォントの太さを太くしたり、アンダーラインを引いたり、色を変えたりして、単語をつまみ食いできるようにしておくのです。

画像3


裏返そうという気持ちが起きて初めて、文章を読むという準備のスイッチが入る、ということを忘れないでくださいね。

裏返すまでは長文禁止ですよ!


裏面は、情報が欲しいと思って裏返すという行動もした後です。

ある意味読む覚悟ができてるので、オモテ面では使わない小さな文字を使った文章をレイアウトしても読んでもらえる可能性が高まります。

しかしほどほどに。

長すぎたり小さすぎたりすると読み飛ばされます。

そのため全体の色を抑えたり、写真も単色にしたりと、少しでも文字を読むことに集中できるような色合いを心がけます。

画像4


この流れとストーリーの中に、ホームページアドレスとか、ブログアドレスとか、フェイスブックやインスタやってます、とかの余計な情報は絶対に入れないように。

申し込みまでのレッドカーペットにどこでもドアを置いてしまうようなものですから!

せっかくのお客様がそこへ踏み込んで帰ってこないという結果を招くことにもなります。


申し込みしないならせめて興味を持ってもらって。。。というせこい考えは捨ててください。

今チラシで載せている以上の、余分なブログ記事内の情報とかがないと申し込みしないだろう人は、今回のチラシのお客様ではないと割り切って。


そんな自信のないチラシは作らないで。

たった一人に届く、最高にダサいチラシを作ってください!

それをやっていただくためにこのデザイン講座、書いておりますから。


次回は「人が行動を起こすときのルール」です。

お楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?