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語り

地域に伝わる物語
 忘れられてゆく行事
これらを書き出したシニア学級の作文集

7年間毎年続けられ100近い
物語や、史実や言い伝え、行事が
一人一人の文となって残された。

この文集、義母の49日忌を前に
片付けていた本箱のなかで見つけた。

 義母に託された気がして
読み耽った。

面白い、これは遺さないと❗
理事長を受けているNPO 法人の10周年
 この中の50篇を選んで冊子を発行した。

多くの人の手に渡ったはずなのに
この話知ってる?と聴いてみると
知らないと答える人のなんと多いこと

そんな時思い出してしまった。
地域の昔話を語る素敵な人がいることを。

弟子にしてほしいと手紙を書いた。
弟子はとらないと墨跡爽やかに
巻き紙でお返事が届き、直接行かねばと
お宅へ押し掛けた。

以来、指導は頂けないがご自身のCD をいただいて
お許しをいただいた気になっている。

1時間物を暗誦して語っていた先生に
追い付く日があるとは思えないが
去年はやっと台詞が上手になって
間がよかったとお手紙を頂き
10年続けてきてよかったと
思っている。
毎回、暗中模索から始まり
霧は薄くなってきたかなで
本番を迎える。

練習が足らないと、終わっては反省の
繰り返しだが、年に1、2回
人様の前でやらせていただく。

プロのミュージシャンと共に
音楽と語りの舞台である。

それも、やっと対等に作品を
作り上げる一人として認めてもらい始めた
ところであるので、まだまだ、精進あるのみ。

人生100年時代とはいえ、体力勝負の
ところもあるので、いつまで出来るのか
心もとないところではあるが、80代後半で
耳なし芳一を語った先生をみならって、
あと10年はやれるのかなと思っている。

65才ではじめた手習いは、76才の今の私を熱くする。

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