見出し画像

アイデア発想法ならぬアイデア発想儀式

「アイデアを出すための儀式を決めることで、自然と脳がアイデアを出そうとしてくれる。」

僕は新卒でsoftdeviceというデザインコンサルティングの会社で働き始めました。
この会社は、UI/UXという「使いやすさ」や「ユーザーの体験」といった領域で有名な会社で、家電製品から産業機器まで様々な製品のデザインをしています。

この会社でやった最初の仕事は「10年後のロボットを考える」というお仕事。コピー用紙の裏紙に1枚1案という感じでアイデアを書くように言われ、30~40案のアイデアを1人で考えます。最初の5案くらいはすぐに思いつくのですが、その後は真っ白な紙を前に「う〜ん」と唸る感じでした。

この仕事を皮切りに、様々なプロジェクトで結構な量のアイデアを出すことが求められたので、発想法の本などで勉強しつつ、キーワードを組み合わせて無理やりアイデアを捻り出すなど、あの手この手でとにかくアイデアの出し方を探っていました。

ある日、会社のコーヒーテーブルで、社長がノート片手にアイデアを書いていたので、どんな風にアイデアを出しているのか聞いてみると、こんなことを教えてくれました。

僕はノートの右上にプロジェクト名と日付を書いたら、なんとなく書くべきことやアイデアが見えてくるけどね。

社長は天才ってこと?
よく分からず、社長のノートや裏紙に書いたアイデアを見せてもらうと、どれも同じフォーマットなのに気付きました。
ノートは、いつも無印のドット方眼を横使い。(裏紙の時も横使い。)
右上にアイデアのタイトル、そしてプロジェクト名と日付が書かれていて、残りのスペースにアイデアやコンセプトが書かれている。

まず、右上にプロジェクト名と日付を書いて、それからアイデアを考え始め、思いついたらタイトルを書いて、アイデアを絵にしていく。
その繰り返しだと教えてくれました。
社長にとっては、この流れがアイデアを生み出す儀式になっているとのこと。

なるほど...
僕も無印のドット方眼を買って、同じようなフォーマットでアイデアを考えるようになったのですが、やり始めてしばらくすると、何となくアイデアが出しやすい...気がする。

気のせいかもしれませんが、決まった「儀式」を繰り返すことで、脳が「アイデアを出そう!」と動き出す感じ。
全くエビデンスはありませんが、もしよかったら試してみてください(笑)

最近、手書きでアイデアを書いてないな...
20代に培ったアイデア発想法ならぬアイデア発想儀式を再開するために、ipad Proを購入しようと決意を固める今日この頃です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?