ベールフルーツ Bael Fruit (マトゥーム Matoom) とは?

タイ名では「マトゥーム(Matoom)」というミカン科のフルーツ「ベールフルーツ(Bael Fruit)」、日本ではあまり馴染みのない名前だと思います。

別名を「インドカラタチ」「ベルノキ」ともいい、インド大陸の伝統的医学アーユルヴェーダの各種ラサヤナにおいて広範囲に活用されていることでご存じの方もいるかもしれません。
インドでは古くから薬効的価値の高い果実だと認識され、体に良い効果をもたらすものとして4000年以上もの長い歴史を持つ伝統ハーブです。

ベールフルーツの実は、ミカン科ですが柑橘系の酸味がほとんどなく、ほのかなキャラメルのような甘いリラックス系の香りで少し香ばしい味がします。
タイでは、実をスライスして天日で乾燥します。これを熱湯に浸しておいたり、煮出したりしてから砂糖をたっぷり入れて冷やして、甘いジュース感覚。健康維持や喉の渇きを潤すために日常習慣的に飲まれています。
タイのスパに行くと、トリートメントの休憩時やマッサージ後に飲むお茶としても利用されています。

ベールの果肉は、強い消化促進効果と胃腸内ガスを排出する働きあり、
幅広く使われています。

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このアーユルヴェーダハーブは消化機能を向上させることから、
特に過敏性腸症候群(ストレスが引き起こす下痢や便秘などの症状)や
大腸炎のような消化障害の緩和に用いられています。

定期的に摂ることで女性の乳がんを予防し、腎臓が洗浄され、
心臓強壮やむくみ緩和効果でも知られています。

また、豊富なタンニン(ポリフェノール)や冷却効果、落ち着かせる効果
でも知られ、人間の腫瘍細胞線の増殖抑制作用があることが研究調査でわ
かっていて、がん予防ハーブのひとつとしても注目されているハーブです。


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