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ALL YOURS オールユアーズの話

2020年8月。1つの会社との出会いが僕のファッションに対する概念を変えた。その会社の名はALL YOURS。

Tシャツとパンツを1着ずつ購入し、毎日着ていたいと思うほど気に入っている。商品レビューをしたいところでもあるのだが、それよりも書きたいことがある。いや、オールユアーズをレビューする上では今から綴る内容が僕の視点でのレビューの全てかもしれない。(とはいえ、、、商品レビューはまた別のnoteに多分まとめます)

1.僕とALL YOURSの出会い

洋服のブランドにあまりこだわりのない僕がオールユアーズと出会ったのは、現在受講中のBOUNUS TRACKが主催しているお店の学校がきっかけ。講師の中の1人にオールユアーズ代表の木村さんがいた。受講前にどんな方の講義が聞けるのだろうと、詳しくオールユアーズと木村さんについて調べていくうちに、一気にファンになった。

2.好きな服がわからない

ここで僕の話を少し。

僕は中高と男子校で育った。ファッションについては、周りの友達の影響もあり、わりと早くから興味を持ち始めていた。(厳密に言うと、女の子が学校にいないので、ファッションぐらいしかみんなやることなかったんだよね・・・)
仲のいい友達がみんなストリートファッションが好きで、影響を受けやすい僕は周りと同じようにストリート系の服を身につけるようになった。

ただ、自分がストリート系の服が似合うと思ったことは1度もない。好きだけど、周りと比べてなんかしっくりこない。最初からなんとなくわかってはいたが、体型や顔立ちからストリート系はちょっと違ったのだ。

周りの友達はファッション雑誌のストリートスナップで雑誌に載るようないわゆるオシャレボーイ。その友人と比較して劣等感を感じてしまったり、その友達から自分の選ぶ服についてどんな風に見られるかを気にしすぎてしまって、服を選ぶことが苦痛になっていった。

大人になってからも服に関しては、なかなか好きなものが見つからない。毎年の衣替えで、去年なんでこれ買ったんだっけ?と服の入れ替わりは多い方だと思う。服に対しての興味関心は全くなくなり、とりあえずファストファッションブランドでお金をかけないことが僕の基準になっていった。

3.商品を見ずに買うことを決めた

そんな服に興味関心が薄れている僕が、商品を見る前にここの服が欲しい!と強烈に思った。今振り返ってみても、なかなか衝撃の体験。しかも、これまでは絶対にパンツには10,000円以上はかけないと決めていたけど、16,500円のパンツを悩むことなく即決した。それだけオールユアーズのコンセプトやモノづくりに対する姿勢に惹かれたのだ。

服を買うとき、実店舗だろうがオンラインだろうが、最初に飛び込んでくる情報は見た目、価格、機能性がほとんど。商品ありきで認知→購買まで進んでいくのがスタンダードである。別にそれが悪いわけではない。ただ、服に興味が薄れ、苦手意識を感じてしまっている僕にはそれらの情報で選択をすることが苦痛を生み、購買を妨げる要因になっていた。

オールユアーズ はそんな僕の苦痛を解決し、ファッションの概念を変えた。服もコンセプトや思いで選択ができる、ファッションでなくていいというスペシャルな体験をオールユアーズは与えてくれた。本当に気持ちのいい買い物になった。

ここからは僕がオールユアーズ に惹かれたポイントをまとめていきたいと思う。

・ファッションではなく、あなた中心のワークウェア
・ブランドロゴに込められた思い
・発送から発想までのストーリーを楽しむ
・商品を届けることへの真っ直ぐな姿勢
・結果的に環境にいいモノづくり
・メンテナンスについて

4.ファッションではなく、あなた中心のワークウェア

僕があれこれ書くより、このnote見て欲しい。笑(書くこと放棄したんじゃなくて、このnoteが僕のファッションの概念を変え、一気にオールユアーズのファンになったんです。それだけ温度感が伝わるnoteなんです。)

現代のファッションへのアンチテーゼ、オールユアーズの思想がよく理解できます。そこにプラスして、その思想をずっと大事にし続けなければという木村さんの思いを感じます。あたりまえのことに見えるけど、思想をずっと大事にし続けるって簡単じゃないんです。だって仕事している中で軸が気づかないうちにブレていくことってよくあるじゃないですか。ここに気づいて立ち返ることができるかどうか。きっと誰しもができることじゃないと思っているので、そこに思想に対する本気度を感じてめちゃくちゃ好きになりました。

5.ブランドロゴに込められた思い

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すべては「あなた中心」であること
ALL YOURSの姿勢がそうであるように、このロゴもまた「常にあなた(U)が中心」にあってその立ち位置が決まります。ゆえにその位置は、時に世界の中心からズレているようにも見えますが、大切なのは世界の中心でも自分中心でもなく「あなた中心」であること。ALL YOURSのロゴは、いかなる状況においても「使う人が中心」の精神は変えずに「発想や創造」は柔軟に変化していく、いわば「変わらずに変わり続ける」ことができるかたちです。これからもALL YOURSが「人」や「生活」に寄り添ったワクワクするものを生み出してくれることに期待して、彼らの姿勢の体現を試みました。
(オールユアーズ 公式HPより)

顧客志向を何とも美しく表現している。こういうの大好きなんです僕。また、オールユアーズではユーザーを『お客様』とは呼ばず『共犯者』と呼んでいます。そこには、買った売った以上の関係にしたいという気持ちがあり、服を着る人=お客様を大切にし、一緒に商品やブランドをつくりあげていることが伝わってきます。

6.発想から発送までのストーリーを楽しむ

僕たちは、使う人=あなたから思いついたアイディアを発想するところから、完成して発送するところまでをすべて公開して、その過程を楽しんでいただいた方に商品を届ける。そんな会社です。
(オールユアーズ 公式HPより抜粋)

代表木村さんのあいさつの言葉の一部。僕の好きな買い物の仕方がここにあることが証明されている。見た目や機能性だけでなく、商品が生まれるまでのストーリーや込めらた思いを知ってもらうこと。こういうブランドって意外と少ないんです。

ストーリーに共感をしたとき、そこには熱狂的なファンが生まれます。オールユアーズ でいう共犯者ですね。そして共犯者になったとき、服が欲しくなればオールユアーズ が第一想起される。僕はいまこの状態です。

7.商品を届けることへの真っ直ぐな姿勢

サイズ展開の豊富さや47都道府県全てでトークイベント&試着会を実施していることなど他のブランドがやらないようなことを積極的にやっています。オンラインで簡単に繋がれるようになった便利な時代に全国をまわるなんて、きちんと気に入って選んでもらいたいという気持ちの現れだと感じました。これはマザーハウスの山崎さんの講義の課題であった、みんながやりたがらないことをやるから驚きが生まれる。まさにこれだと思いました。

8.結果的に環境にいいモノづくり

オールユアーズ はファッション業界の大量生産・大量消費に違和感を覚えたところからスタートをしています。週7日カジュアルな服を着る人をイメージして、トレンドを追いかけるファッションではなく、日常に溶けていくワークウェアを作っていく。それはシンプルだけど、着心地が良く、丈夫で長く愛用できるものとなります。トレンドに左右されて毎年買い替える必要がないからこそ、結果的に環境にも配慮されたモノづくりになっています。

9.メンテナンスについて

オールユアーズ に限った話ではないですが、メンテナンス方法への提案=商品への愛情があると僕の中で基準を設けています。長く大事に使って欲しいという、つくり手のメッセージだと感じており、僕にとって、とってもポイント高いんです。


オールユアーズ には商品を見る前に知ってもらいたいことがたくさん。
僕が購入した『着たくないのに、毎日着てしまう。Tシャツ』と『ファストパス カーゴパンツ』はまた別のnoteで紹介したいと思います。

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