¥1,200‐のポスター

昨日初めてお金を出してポスターを買った。今まではCDの特典でついてきたやつだったり、雑誌についてきたものだったりとあくまで「おまけ」のものだった。

昨日買ったポスターはAKIRAの映画ポスターでずっと買おうか悩んでいた。多分一年くらいビレバンに入っては買うか、でも飾る場所あるのか、そんなことをぐるぐると考えてはやめていた。

一週間くらい前、なんだか急にポスターを買おうという気になってしまった。そう思わせたのはオンラインでの授業が終わるという最高の状況が数日後に迫っていた。大して仲良くない人に自分の部屋の一部が写ってしまうという苦行が約2か月間ほど保釈されるのだ。人生の夏休みの中の最後の夏休みがこれから待っている。床に散らばったプリント類も完全に排除することができるし、パソコンで常に埋まっていた机も密かな趣味であるお絵描きする場所へと移行できる。最高だ夏休み。外遊びに行けるかわかんないけど。

AKIRAのポスターは見ているだけでアドレナリンがガバガバに放出されている気がする。ちなみにAKIRAの主題歌?の「KANEDA」を聴いても戦闘態勢モードに入ったかのようにアドレナリンはガバガバに出る。映画を見ている時なんかはもう気持ちは金田になったり鉄雄になったり大変だ。
この間また映画を見てしまった。いつでもAKIRAを見ることができる良い時代に生まれてきたと思う。1つ心残りなのはあんまりネオ東京感の薄い日本だなと思うところくらい。

たった1200円のポスターを買っただけでこんなにも家での生活が最高の時間となっていく。生活水準と自身の自己幸福度がグングン上昇している。日本の幸福度は割と低いらいしけれど”AKIRAのポスターを所持している”というだけで私は日本人の幸福度偏差値を上げる側の人間へとなっているはずだ。自粛生活は今のところ軽く継続中でありやっぱり家にいる時間は圧倒的に増えた。なんなら1週間家かスーパーにしかいないときもある。そんな生活の中に1200円のAKIRAのポスターを貼るだけで自分の心は健康優良不良少年だ。コロナだろうと授業だろうと鉄雄だろうと就活だろうとヨタヨタのジャンキーどもであろうと舐められてたまるかと闘争心バリバリマインドだ。

私の自己肯定感は低いし目標とかも手堅くいき卑屈で尖っていると思っている。私の就活が一切終わらない原因はそこにあると断言できる。そして去年の就活生にもそう言われた。
AKIRAのポスターを貼ったから就活がうまくいくというわけではないけれど就活やら卒論やらこれから待ち受けているクソみたいな状況もなんとかなるんじゃないかと思う。きっと変に落ち込んだり自暴自棄に走ることも少なくなるんじゃないかと思った。
それくらいポスターを貼った私の部屋は最高に自己肯定感とアドレナリンを高める城へと変化した。

たった1200円で最高の気分を一時的かもしれないけれど味わうことができる。素敵なポスターを飾る生活をこれからも続けていきたい。


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