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社員の”Will”を応援する、マネーフォワードの社内公募制度「MFチャレンジシステム」。

マネーフォワードでは2017年から、社内公募制度「MFチャレンジシステム」を実施しています。
現在2020年度2回目となるMFチャレンジシステムの公募を進めている真っ最中なのですが、今回初めて私、人事本部の村田が本制度の運営事務局を担当したので、運営側の想いや現時点の振り返りをまとめることにしました。

MFチャレンジシステムとは

グループ会社も含めた全部署からポジションを募り、応募した社員と部署のマッチングを実施して社内異動を調整していく仕組みで、一般的に「社内公募」や「ジョブポスティング」と言われるものです。

おおむね半年に1度のペースで公募を実施し、「部署からのポジション募集→社員からの応募受付→面接調整→異動調整→部署&本人へ結果通知→3ヶ月以内を目安に異動」というフローで運営しています。

図1

社員側は、入社後半年以上経過などの条件を満たしていれば、上長への事前相談不要、つまり上司に知られることなく希望するポジションへ自由に応募できます。
また部署や職種をまたいだ応募や複数のポジションへの応募が可能なので、社内転職のような感覚で新しいキャリアに挑戦することができます。(グループ会社も含めて広くポジションを募るので、会社をまたぐ異動も可能です!)
実際、転職活動に近いイメージで、カジュアル面談も可能として情報収集だけでもできるようにしています。

また、希望がすべて通るのか?という点については、各ポジション受け入れ要件が存在するので、応募者全員が希望通り異動できるわけではありません。
しかし前回までの全6回の実績は、応募者数40名に対し、異動決定数は30。異動意欲はまだ高くないが今後の情報収集のために応募したけれども辞退した、といったケースも含まれているので、比較的高い割合で異動が実現しています。

MFチャレンジシステムを設立する前、新たなキャリアを考え他社への転職を決めた社員にヒアリングすると、社内異動でキャリアを作るという選択肢を本人が全く意識していなかったというケースが多々あったこと、またその理由として事業が増えるにつれ自部署以外のやっていることが見えづらくそもそも検討しにくい、といった課題がありました。
この状況を変え、社内でのキャリア形成の可能性をもっと広げたいという背景から、代表の辻とディスカッションを重ねる中で生まれたのが本制度です。

「Will」と「情熱」がキャリアと事業を前に進める

一般的に社内公募制度というと、新規事業やプロジェクト立ち上げ時に実施されることも多く、単に事業運営に必要な人員を社内調達するための仕組み、というイメージを持たれがちかもしれません。

MFチャレンジシステムにも勿論、上記の役割はあるのですが、そもそもの大前提として、マネーフォワードが大切にしている観点があります。
それは「会社が指示する抜擢異動だけではなく、社員発意(Will)によるキャリア形成の機会作りを通じてチャレンジを応援し、社員と会社がともに成長できるような環境にしていきたい」ということです。

マネーフォワードは「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションを掲げています。これは対社会という大きい捉え方だけでなく、マネーフォワードの社員ひとりひとりに対しても、その実現の後押しをする会社でありたいと考えています。
仕事とお金というのは、現在の社会では切っても切り離せない関係性にあります。
かつての終身雇用を基本にした会社発意によるキャリア形成ではなく、自分のキャリアは自分で作るという時代になりつつある今、社員発意(Will)によるキャリア形成の機会を社内で用意することでそのチャレンジをサポートしたい。こうした想いがあります。

また、Willの源泉にある「情熱」は、個人の成長促進につながり、それが事業の成長、ひいては会社の成長の原動力になります。
現在マネーフォワードは、お金の課題解決につながる様々な事業を展開しており、2020年7月末現在で、4つのドメインと30以上のサービスがあります。
下図のとおり、早いスピードで事業やサービスの立ち上げを積極的に実施していますが、

キャプチャ

(2019年度11月期決算説明資料より抜粋)

確実に成功するという保証などない状況で、メンバーの情熱こそが事業の成功確率を上げる大きな要因になる、と考えています。

4年目を迎えるマネーフォワード新卒1期生のキャリアの切り拓き方

Willによって社員の人生を前に進める機会をつくり、情熱によって事業も前に進める。この実現を目指しているのがMFチャレンジシステムなのです。

実際に制度を利用した社員の声

MFチャレンジシステムを利用し、これまで

・総務 → メディア事業の編集者・ディレクター
・広告営業 → 経営企画
・データ基盤の開発運用エンジニア → 法人向けプロダクト開発エンジニア
・マネーフォワードのエンジニア → Money Forward Vietnamのエンジニア

といったさまざまな異動が実現しました。

MFチャレンジシステムを利用した社員にインタビューをしたところ、「マネーフォワードならでは」の話を聞くことができました。

インタビュー

会社全体のデータ基盤を支えるアカウントアグリゲーションを担当する部署から、『マネーフォワードクラウド 会計』の開発部に異動したエンジニアの盛田さん(写真左)。
異動後の部署は前の部署と技術環境が異なるので不安はなかったかと尋ねると、「技術面では不安はなかった。異動先もプロフェッショナルが多いし、なにより『マネフォには悪い人はいないはず。もし最初できなくてもチャレンジを優しく受け止めてもらえるだろう』という、安心して飛び込める気持ちを持てていたのが大きい」と朗らかに答えてくれました。

もう一人、個人向け事業(現Money Forward Home)のメディア広告営業から、経営企画本部に異動した滝澤さん(写真右)は、「自分がマネーフォワードに入社した理由はMission/Visionに共感したからであり、新たなキャリアづくりを考えた時に転職という選択肢はなかった。同じMission/Visionのもとで全然違うキャリアにチャレンジできてよかった」と話してくれました。
(滝澤さんは自身のキャリアを振り返ったnote記事も発信しているので、ぜひご覧ください)

運営事務局としての振り返り

ここまで、MFチャレンジシステムの概要や制度に込めた想い、社員の声を紹介しました。
最後に、2020年7月のMFチャレンジシステムで運営事務局が実施したことや課題・今後チャレンジしたいことをまとめます。

ちなみに今回は、39ポジションの募集に対し、27件(過去最高)の応募がありました。(まだマッチング面接を実施している最中のため、最終的に何名異動となるかは着地していません)

今回新しくチャレンジしたこと
前回実施時の振り返りを踏まえ、今回改善したいと考えたポイントは、
・ポジションや部署の理解を深める機会や手段をもっと用意したい
・応募数を増やしたい
です。

1点目については、前述のとおり、現在4ドメインと30以上の事業やサービスがあるため、各事業の内容やフェーズ、どんな人がいるのかについて解像度高く把握すること、更にその情報を常にアップデートしていくのがかなり大変です。

募集ポジション一覧はスプレッドシートで共有する形式のため、業務内容や求めるスキル、人物像などがテキストで並びます。
チームのブログや自己紹介スライドなど補助コンテンツもありますが、それだけで把握できる情報には限りがあり、しかも手間がかかります。

座談会や説明会を全ポジション開催するかといった案も出ましたが、今回は時間的な制約もあり、各部署が手軽に用意できそうな部署紹介動画の作成を呼びかけることにしました。

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(各部署に共有するサンプル動画作成に協力してくれたCS(カスタマーサポート)本部長の高橋(写真一番下)。ありがとうございました!)

結果的に動画が用意されたのは数ポジションだけでしたが、最初ポジションを募るときに「ポジション動画を撮影するか?」という設問に対し半数以上が「検討中」と回答していたので、そこから作成に至らなかった理由をヒアリングし、次回実施時に生かしていきたいと思います。

また2点目の「応募数を増やしたい」については、そもそも社内異動制度をあまり身近に感じていない人がまだまだ多いかもしれない、と仮説を立てました。
そこで、これまで制度を利用して異動した人のインタビューを社内報「マネ報」に掲載することにしました。

マネ報

その他、動画の取り組みやこまめに期限のアナウンスを入れるなど細かい工夫を重ね、結果的に応募総数としては過去最高になりました。

次回以降も、キャリアを考える時の手段として真っ先に思い浮かべてもらえるような制度にすべく、引き続き会社全体の理解を深めたり、より身近な制度と感じてもらえたりする取り組みをしたいと考えています。

さいごに

今期のMFチャレンジシステム運営事務局として、色々な部署の人とのやりとりやインタビューなどに取り組んだ結果、あらためて「マネーフォワードらしさ」に触れまくることができました。
特に、制度を利用した社員の声として紹介した、「同じMission/Visionのもと新たなキャリアにチャレンジできる」という話をきいた時はハッとしました。
マネーフォワードは”MVVC”(Mission/Vision/Value/Culture)を大切にしています。多様なバックグラウンドや価値観を持った人が集まりながらも不思議と一体感があるのは、まさにこのMVVCへの共感がベースにあるからだと感じています。

新たなキャリアを考える時、「転職するか、現職で少ない可能性を探るか」で悩むことが多いのではないかと思います。でも、今いる会社の事業や理念に対して深い共感があるならば、本当は、会社を変えることなく新たなキャリアに挑戦できるのが望ましい。
自分の思い描くキャリアも、事業共感も、両方諦めないで新たなチャレンジができる。それを実現するのがこのMFチャレンジシステムなのだと実感しました。
こうしたWillと情熱を支える制度運営に携わることができるのも嬉しいですし、こうした気づきが得られたことも本当に良かったなと感じています。

「お金を前へ。人生をもっと前へ。」マネーフォワードのMissionを軸に色々なチャレンジができる環境に興味を持ってくださった方は、ぜひお話しましょう!

事務局2

(今回事務局をメインで担当した、人事本部の富田(左)と村田(右))

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