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その日にしか、その本を読めないとしたら何を選んでどこまで読むか #02

朝から心地の良い朝だった。

日曜日というのもあるかもしれないけれど、気候も天気も申し分ないくらい晴れやかで春の訪れを知る。

昨日から始まった「その日にしか、その本を読めないとしたら何を選んでどこまで読むか」シーリズだけど、さっそく朝から何の本を買おうか迷った。文芸誌や雑誌、図鑑でも良いわけだから迷いに迷った。


いつも本を買うときはアマゾンがほとんどで、書店にはしばらく足を運んでいなかったから緊張もする。

アマゾンで本を買うのと、書店で本を買うのとでは大いに差があるが、一番大きな違いといえば「迷えること」かなと思う。


もちろんアマゾンでも本を「迷える」こともできるし、関連商品やその本を購入した人が併せて購入した本も見ることができるから、一概に「迷えない」とはいえない。

けれど、書店では上下左右、真後ろにも本の海が広がっている。大きい書店になればなるほどだ。


久々に大きな書店で本の海にただ、ただ流されてさまよった。


昨日と同じ書店だけれど、昨日とはまた違って見えるのも書店で本を購入する動機の1つだ。

さらに書店の店員さんによっては選書選びの達人も多いからお店のレイアウト細部にまでこだわっている場合も多くある。

さまざまな人の繊細さによって販売された本はより一層魅力を増しているように感じる。


そんなこんなでやっと選んだ本は昨日も見かけた一冊だった。


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出口治明さん 「本物の教養」 幻冬社書房

新書シリーズだ。

昔から新書が大好きで今でも大切にもっている「タモリ論」や「直感力」、自分の人生や考え方に大きな影響を与えてくれるし、ひらめきにもなっている。

最適なポイントを言えば、持ち運びしやすい教科書のようなものだ。様々な専門家が特定の分野について考察や現場環境について分かりやすく説明してくれる。

専門用語なども詳細に書かれていることも多く、知識がなくても読める簡易教科書というわけだ。


その中でも興味を抱けるタイトルが目に入った。

今回の本に選んだ「本物の教養」だ。

教養っていうと、自分のイメージでは自己の知識や常識と思っていたが本にするということは何か意味があるものかもしれないし、もしかしたら自分の思っている「教養」ではない話が読めそうに思った。

あと、日頃から自分にはつくづく教養=知識、常識がないなぁと感じていた。


この本に感銘を受けたのは最初の「はじめに」に書かれていた教養とは生き方の問題であり、好奇心と書かれていて納得した部分があったからだ。知識だけで頭でっかちといわれる人が少なくない。


さらに、教養があれば人生がより良いものになっていくとあり、自分の人生を今以上に豊かにさせたい欲と好奇心を持ち合わせていた。教養を身に付けたいという気持ちが人一倍強かったことも、この本を選んだ要因の一つといえる。


しかし、この本を読み進めるたび筆者に怒られているなと感じた。筆者は速読をオススメしていなくて、本はやっぱりじっくり何度も読み返すことが必要だと解いていた。

さらに新書のような薄い本から入るのではなく、分厚い本を選べとのことだった。地獄から天国といった構図が良いそうだ…。


まるで真逆な発想でこの企画を始めたので今すぐにもやめなきゃと思ったが、ルール化するのは大事だそうで、これも1ヶ月くらいは毎日続けてみようかと思う。いや、続ける!(宣言することが大事だそう)


この本の読み始めは自分がまるで教養がなかったが、実は教養あったんじゃないかと思わせて、読み終わりには教養ないから身に付けないとと感じられる。


なるべくこの本はじっくり何度も見返して忘れないよう人生に生かしていこうと考えさせられる本だった。



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