たまにね、昔の自分が恋しくなったりするよ。 でも、もう前の私には戻れないからしかたないね。 あなたがいなくても平気になりたい。 ひとりでなんでもできるひとになりたい。 さみしい気持ちを持ちたくない。 だから少しずつ少しずつ行動や気持ちにも変化を持たせてみることにした。 私は今の状況を、状態をどうにかしたい。 もがいてもがいて考えてみてもうまいこといかないんだもの。 無理矢理にでもどうにかしないと、私は自分を保っていられない。 重くて苦しい。 できるなら全部放り投げて、どこ
わかってもらいたいから何度も同じ話をする。考えてほしいから同じことを言う。忘れてほしくないから同じことを繰り返す。 それでもあなたには届いているようで届いていない。もしかしたら私が感じていないだけなのか。でも、もしそうなら届いていないのと同じではないのか。 ああ、あんなにがんばって伝えたのに。残念無念。 また振り出しか。
今日は4:30に起きて、5時前に家を出た。 昨日よりはゆっくりだよ、と彼は言う。 ゆっくりってなにが？思わず顔をしかめた。絶対おかしい。こんなのがふつうなんて、どうかしてる。 「会社の中では忙しくない方だよ」 このひとはなにを言っているんだ。 もう、こんなのがずっとずっとずっとこの先も続くと思うと絶望しかない。 “会社の中ではふつう” で、 これが当たり前。 だから受け入れろっていう。 でも、私はやっぱりおかしいと思うよ。
朝、4時に出ていった。 昨日、残した仕事を終わらせるために。 夜は、絶対に定時に上がれない。 だいたい22時。遅いときは24時を越える。 休みは、必ず休めるわけじゃない。 休みでも仕事になるので毎回落ち着かない。 ……休みってなんだ？ 何のために仕事をしてるの？ 報酬を得て生活をしていくため。おいしいご飯を食べるため。必要なものを買うため。子どもの学費や家のローン。 でも、ふと思う。 一緒に過ごす時間がない。子どもとの時間がない。私との時間がない。 帰っ
子どもが生まれてから、ゆっくり映画を観ることができなくなった。 コロナが流行ってしまい、妊娠中も映画館に行けず、見納めができなくて不完全燃焼のまま今に至る。 映画館で映画を観たい!!!!!! 今はまだがまん。 もう少しの辛抱。 楽しみはとっておくともっともっと楽しみになる。 うん、きっとそうだ。
上をみればキリがない。下をみてもキリがない。わかっている。でも、だって。どんなに諭されても私は今の状況を受け入れることができない。 できないものはできない。 そう思うことはだめなことなのか。素直に受け入れることがいいことなのか。 世の中なるようにしかならないし。だったらジタバタしたってしかたないんじゃない？ きっとそれが、真理だ。 でもやっぱり、できない。 なんで？ どうして？ と問われても、やっぱりどうしても無理！
もう、6月も半ば。 今年もあと半年だけ。1年は長いようで短い。大人になって、感じる時間の流れは子どもの頃とはずいぶん変わった。 ぼんやりとしていると時間が光の速さで過ぎていく。いろいろなものから置いていかれる感覚がする。まだ夏も始まりかけなのに、服や靴は秋物や冬物が店頭に並ぶ。 夏が来たらすぐに秋だ。秋が終わって冬が来て、１年が終わる。今年の紅白は誰が司会をするんだろう、あのアーティストは出演するのかな。 私の頭の中も先へ先へ走っていく。 子どもの頃は、1日が過ぎて
私はとんでもなく方向音痴だ。 行きに右に曲がったから帰りも右に曲がる。わからないくせに、何かこっちの方かもしれないと感覚で進んでいく。 そして間違って元の場所からやりなおし。 目的地までの行き先は1つしか覚えられない。臨機応変には動けない。 出先のお店でトイレに行って自分の席がわからなくなるし、カラオケに行って部屋がわからなくなる。 「すみません、自分の席がわかりません」 少しいいレストランに行ってトイレに立った。トイレの位置を確認し、自分の席の方向を確認し、何度
恋しい。 人恋しい。 去年の秋に出産した。 はじめての子育てをしている。 毎日おむつを変えて、授乳して離乳食の準備、お風呂に入れて着替えさせ、寝かしつけ、同じ事を繰り返しして一日中子どもと過ごす。 夫は仕事が多忙なのであまり家にいない。 休日出勤もざらにある。 幸い、実家が近いので助かっているけれど。 なんだか出産してからとても淋しがりになり、人恋しく、強烈に孤独を感じるようになった。 ひとりでいてもひとといても、淋しい。 放っておけば淋しさは自然に消えて
書いている人の思考や日々の生活に触れることができるエッセイがとても好きだ。 他人なのに、近くに感じる。 まるで知り合いと話をしているみたい。 友だちと世間話をしているみたい。 時には内緒の話をきくみたいに。 今日はあの人にどんなことがあったんだろう、と思いを巡らす。 私の日々は変わらないのに、文章のなかにいる人たちはドラマチックで刺激的な日を過ごしていたりする。 「ねえねえ、今日はどんなことがあったの、教えてよ」 心の中で話しかけながら今日も目の前の文章を読ん
