見出し画像

緩く繋がる人間関係

人は自分の生きてきたやり方で
世の中を見ている

何が正しくて、何が間違っているか

正義は人の数だけある

ストレスフルな社会のあらゆる問題の中で
一番の原因は 人間関係だ

家族も小さいけれど、一つの社会
ルールは多くの場合、親が決めている

よそはどうでも
我が家のルール というものが
明言されているかいないかに関わらず
存在している

力関係の問題で、一定期間、
子供は逆らうことができない

子供の声より、
自分の都合を優先する親が多いからだ

歳を重ねて、自分が家族を作った後は
配偶者と自分の育ってきた背景が違うから
そこでコンフリクトが起きる

まさに、新たなストレスの始まりだ

1年、2年、……10年、20年と
争いと和解を繰り返しながら
なんとか過ごしてゆく

お互いに一定の譲歩と諦観によって
成り立つ関係  それも良いかも

隣の芝生が青く見えるのは、
お隣に住んでいないからだ

きっと、住んでみればわかる
お隣のルールに従えない自分というもの

専業主婦の離婚宣言は
夫の定年後に訪れる

寝るためにしか帰宅しない家の主は
すでに、妻のみとなっていて、
その確固たる領土を侵害されることは
我慢できないのだろう

理解できなくもない

翻って、共働きの場合、
夫に理解があって、一定の家事や子育てを
引き受けているケースもある

それも、実は一律ではあり得ず、
そのカップル毎に事情は異なる

20年前頃には、
どれほど役割分担と言っても
それでも妻の側の負担が大きかった

今は、どうだろう
職場で聞く男性社員の愚痴は
妻の方が仕事、仕事で、
家事は夫である自分がやっている
という

実情はわからない

夫婦とは、
家族になる約束をしたカップルだ

長い年月の中で、
子供を持ったかどうかで
夫婦の関係も変わる

子供が巣立った後、
夫婦二人になった時
結婚当時の思いを保ち続けているカップルは
稀有だろう

もしかしたら、その頃以上に
強固な絆を作れているカップルも
いるかもしれない
荒波を乗り越えた戦友の様に。

私自身は途中までは
実にうまくいっていた

ただ、うまくいかなくなった時、
別々に暮らすことを選択した

別々に暮らしたら、
家計の収支も含めて、何も困らなかった

それこそが、
共働き、お互いフルタイム正社員の強みだ

まさに、実現可能な生活の証明の完成だった

元々、結婚するときに目指した理想型は
足りないものを補い合う関係でなく、
経済的にも、家事を含めた生活も
自立した二人が一緒に生活している
という形態だった

理想型に近い生活を20年続けた結果
別々に暮らすことになっても、
お互いに家事も出来るし、収入もある

生活する上で、何も困らなかったのは、
当然だ

気持ちの上ではどうだったろう

私が寂しくなかったのは、
娘と二人暮らしだったから

元夫は、寂しかったかもしれないし、
一人暮らしを満喫していたかもしれない
数年、単身赴任していた時の様に

還暦を過ぎて 娘は独立してゆく

この先の人間関係を考えたとき

男性の友人は、新しい伴侶を見つけるべき
だという

女性の友人で、そんなことを言う人は
一人もいない

やっと手に入れた自由なんだもの
手放したいとは思わない

ただ、男性でも、女性でも
友人はいた方がいいと思う
家族以外に、
友人は必要だと思う

取り止めもない話でも、
メールや、電話でなく、
会って話すことは大事だと思う

時々会って、食事をしながら話をして
お互い、自分の家に帰ってゆく

そんな緩く繋がる人間関係がいいと思う

一生ものの友人なんていると
人生最高だと思う

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?