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小説

娘は小説が好きで
沢山の文庫本が本棚に並んでいる

還暦を過ぎた私は
あまり小説を読まなくなっていた

若い主人公の迷いや日常を描いた作品に
興味がなくなっていた

それはもう自分がその主人公たちの歳を
とっくに過ぎていることも理由の一つ
だったかもしれない

最近、一人バル巡りや、
映画館に一人でゆくこと、
散歩など、一人行動が増える中、
通勤電車の中でスマホを見る代わりに
また、レストランの待ち時間など、
小説を読むようになった

仕事に恋愛に悩む若い主人公の話を
小説で読むこと
それは、まるで、
回答する義務のない人生相談をされているような気分だ

新しい発見だった

若い頃に同じ本を読んだとしたら、
別の人生を知ったような気分になっただろう

幾つになっても
本は新しい扉を開いてくれる

歳を重ねて小説を読む新たな楽しみを
見つけて、
娘の本棚から、少しずつ小説をレンタルしている

本屋さんでは、
自分であまり手に取らないジャンルの小説
娘のチョイス

それも、また楽しい

人生、幾つになっても、
楽しいことは見つかる

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