出エジプト記14:10 〜 12★2022/04/05掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】出エジプト記14:10 〜 12
10 パロは近づいていた。それで、イスラエル人が目を上げて見ると、なんと、エジプト人が彼らのあとに迫っているではないか。イスラエル人は非常に恐れて、【主】に向かって叫んだ。
11 そしてモーセに言った。「エジプトには墓がないので、あなたは私たちを連れて来て、この荒野で、死なせるのですか。私たちをエジプトから連れ出したりして、いったい何ということを私たちにしてくれたのです。
12 私たちがエジプトであなたに言ったことは、こうではありませんでしたか。『私たちのことはかまわないで、私たちをエジプトに仕えさせてください。』事実、エジプトに仕えるほうがこの荒野で死ぬよりも私たちには良かったのです。」
《参考》
動揺するイスラエルの民
*つぶやき
40年間繰り返す「つぶやき」の最初。
「パロは近づいていた。それで、イスラエル人が目を上げて見ると、なんと、エジプト人が彼らのあとに迫っているではないか。イスラエル人は非常に恐れて、【主】に向かって叫んだ」
(1)2種類の目と2種類の叫び。
信仰の目と肉の目、信仰による叫びと不信仰による叫び。
(2)イスラエルの民は、肉の目でエジプト人が迫って来るのを見た。
結果イスラエルの民は、非常に恐れた。
「自分たちには戦争の経験がない。その上、敵は世界で最強の軍隊である。到底勝ち目はない」
これは、人間の考え。イスラエル人の心は、長年培われて来た奴隷根性が根付いていた。
(3)イスラエル人は、【主】に向かって叫んだが、これは、信仰の叫びではなく、不信仰の叫び。
イスラエルの民は、過去に起こったことをすぐ忘れ【主】に不平を言った。
*不平の内容
イスラエルの民は、モーセへの不平を口にした。
「エジプトには墓がないので、あなたは私たちを連れて来て、この荒野で、死なせるのですか。私たちをエジプトから連れ出したりして、いったい何ということを私たちにしてくれたのです」
(1)これは、ユダヤ的皮肉。
(2)エジプトは、ピラミッドの国、エジプト人は、墓にこだわった。
イスラエル人の皮肉とは、多くの墓があっても、イスラエル人は数が多いので、墓が足りないというもの。イスラエル人が荒野で死ねば、埋葬の心配はなくなる。
(3)イスラエルの民は「信仰の冒険よりは、奴隷の時にあった安全が欲しい」と言い「荒野で死ぬよりは、奴隷のままでエジプトにいた方が良かった」と思った。
恐れに束縛されていては、信仰による成長はない。
キリストにあって自由の子とされた私たちが、何かの奴隷になることはない。
「兄弟たち。互いにつぶやき合ってはいけません。さばかれないためです。見なさい。さばきの主が、戸口のところに立っておられます」(ヤコ5:9)
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