出エジプト記17:10 〜 13★2022/04/29掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】出エジプト記17:10 〜 13
10 ヨシュアはモーセが言ったとおりにして、アマレクと戦った。モーセとアロンとフルは丘の頂に登った。
11 モーセが手を上げているときは、イスラエルが優勢になり、手を降ろしているときは、アマレクが優勢になった。
12 しかし、モーセの手が重くなった。彼らは石を取り、それをモーセの足もとに置いたので、モーセはその上に腰掛けた。アロンとフルは、ひとりはこちら側、ひとりはあちら側から、モーセの手をささえた。それで彼の手は日が沈むまで、しっかりそのままであった。
13 ヨシュアは、アマレクとその民を剣の刃で打ち破った。
《参考》
アマレクとの戦い
*ヨシュアの役割
この戦いでは、モーセとヨシュアの役割分担があった。
(1)モーセは、ヨシュアを指揮官(将軍)に任命した。
「私たちのために幾人かを選び、出て行ってアマレクと戦いなさい」
この戦いは、将来の指導者を養成するための訓練になるとモーセは判断した。
(2)ヨシュアの役割は、最強の兵士たちを選び、陣容を整えること。
戦争の基本戦略
①敵よりも兵士の数が勝る
②最も優秀な兵士を揃える
③一点突破主義で戦う
この戦いでは、人間的な努力を精一杯することが、当然として受け入れられている。
(3)ヨシュアがこの文脈で登場するのは、ごく自然なこと。
ヨシュアがモーセの後継者になることが暗示。
ヨシュアという名前の意味は、「【主】は救い」で、新約聖書のイエスと同じ名前。
▼ヨシュアの成長過程
①モーセの従者ヨシュアとして登場(出24:13)
②霊的に未熟であることが露呈(出32:17)
③幕屋の管理を任される(出33:11)
④ 12人のスパイのうちの1人となる(民13 章)
⑤モーセに代わってリーダーとなる(ヨシ1:1)
*モーセの役割
モーセは「あす私は神の杖を手に持って、丘の頂に立ちます」と言った。
(1)モーセの役割は、執りなしの祈りを捧ささげること。
「あす」とあるので、戦いのための準備期間は、1日。
(2)戦場にいるイスラエルの民は、モーセが杖を持っているのが見える。
その光景は、民にとって大きな励まし。
(3)2人の援助者(アロンとフル)の存在。
フルという人物は、誰なのか不明だが、ユダヤ人史家のヨセフスは、フルをミリアムの夫だと述べている。(モーセの義兄)
▼教訓は【主】の戦いにおける役割分担
(1)モーセの手が上がっている(祈りの姿勢)時は、イスラエルが優勢になり、手が下がっていると、アマレクが優勢になった。
(2)アロンとフルが、両側からモーセの手を支えた。
他者からの援助を受け入れたモーセの謙遜。モーセは日が沈むまで継続する祈りを捧げ、ヨシュアの勝利に貢献。
★【主】に期待しつつ、人間的な努力を精一杯することを学ぼう。
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