出エジプト記20:1 〜 2★2022/05/21掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】出エジプト記20:1 〜 2
1 それから神はこれらのことばを、ことごとく告げて仰せられた。
2 「わたしは、あなたをエジプトの国、奴隷の家から連れ出した、あなたの神、【主】である。
《参考》
シナイ契約
*シナイ契約の構造
出エジプト19 章の内容は、シナイ契約の準備。
出エジプト20 章は、契約の条項が啓示、これがモーセの律法。
モーセの律法は 613の命令からなり、十戒は、最初に出て来る。シナイ契約は、宗主権契約の形式を取っている。
(1)宗主権契約では、王(征服者)と臣民(被征服民)の間で交わされる契約。
(2)宗主権契約では、偶像を証人に立てるのが普通だが、シナイ契約ではそれがない。
(3)この契約に含まれる宗主権契約の要素。
①契約を結ぶ王の名(1 節)
②契約を結ぶに至った歴史的経緯(2 節)
③両者が同意する条項は、命令と祝福(3 〜 17 節)
④挿入句(18 〜 26 節)
⑤基本条項に付加された諸条項(21:1 〜 23:33)
⑥契約の書を朗読するタイミングと保管する場所(24:7、25:16)
⑦証人として偶像の神々が呼ばれるが、シナイ契約では12 の石の柱がその役割を果たしている(24:4)
⑧祝福と呪い(23:20 〜 33)
*シナイ契約の前提
「それから神はこれらのことばを、ことごとく告げて仰せられた」(1 節)
(1)この契約を結ぶ王の名の宣言に当たり、語る主体は神。(エロヒム)
(2)語る内容は「これらのことば」だが、それは「十のことば」(The Ten Words)と言われている(出34:28、申4:13、10:4)
その後、十戒と呼ばれるようになった。
出エジプト記34:28 モーセは主と共に、四十日四十夜、そこにいたが、パンも食べず、水も飲まなかった。そして彼は契約の言葉、十誡を板の上に書いた。
申命記4:13 主はその契約を述べて、それを行うように、あなたがたに命じられた。それはすなわち十誡であって、主はそれを二枚の石の板に書きしるされた。
申命記10:4 主はかつて、かの集会の日に山で火の中からあなたがたに告げられた十誡を書きしるされたように、その板に書きしるし、それを主はわたしに授けられた。
(3)十戒は、創造主から人間に与えられた生活原則で、人生取り扱い説明書。
「わたしは、あなたをエジプトの国、奴隷の家から連れ出した、あなたの神、【主】である」(2 節)
(1)この契約を結ぶに至った歴史的経緯。
イスラエルの民を契約関係に招いているのは、アブラハム、イサク、ヤコブの神。
(2)イスラエルの民と契約を結ぶ神の御名は、【主】(ヤハウェ)
そのお方は、イスラエルの民をエジプトから救った神で、イスラエルの民は、神の力と恵みを体験した。その神への信頼の表れとして契約を結ぶ。
★私たちは神に愛され、赦された。
神の愛へ応答し生涯を歩もう。
「・・・あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です」(ロマ12:1)
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