出エジプト記15:6 〜 18★2022/04/11掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】出エジプト記15:6 〜 18
6 【主】よ。あなたの右の手は力に輝く。【主】よ。あなたの右の手は敵を打ち砕く。
7 あなたは大いなる威力によって、あなたに立ち向かう者どもを打ち破られる。あなたが燃える怒りを発せられると、それは彼らを刈り株のように焼き尽くす。
8 あなたの鼻の息で、水は積み上げられ、流れはせきのように、まっすぐ立ち、大いなる水は海の真ん中で固まった。
9 敵は言った。『私は追って、追いついて、略奪した物を分けよう。おのれの望みを彼らによってかなえよう。剣を抜いて、この手で彼らを滅ぼそう。』
10 あなたが風を吹かせられると、海は彼らを包んでしまった。彼らは大いなる水の中に鉛のように沈んだ。
11 【 主】よ。神々のうち、だれかあなたのような方があるでしょうか。だれがあなたのように、聖であって力強く、たたえられつつ恐れられ、奇しいわざを行うことができましょうか。
12 あなたが右の手を伸ばされると、地は彼らをのみこんだ。
13 あなたが贖われたこの民を、あなたは恵みをもって導き、御力をもって、聖なる御住いに伴われた。
14 国々の民は聞いて震るえ、もだえがペリシテの住民を捕とらえた。
15 そのとき、エドムの首長らは、おじ惑まどい、モアブの有力者らは、震え上がり、カナンの住民は、みな震えおののく。
16 恐れとおののきが彼らを襲い、あなたの偉大な御腕により、彼らが石のように黙りますように。【主】よ。あなたの民が通り過ぎるまで。あなたが買い取られたこの民が通り過ぎるまで。
17 あなたは彼らを連れて行き、あなたご自身の山に植えられる。【主】よ。御住まいのためにあなたがお造りになった場所に。主よ。あなたの御手が堅く建てた聖所に。
18 【主】はとこしえまでも統べ治められる。」
《参考》
モーセの歌(2)
*第2連(6 〜12 節)
モーセの歌は、聖書に記録されている最初の詩。
ヘブルの詩の形式は、対句法で書かれた行がいくつか集まって、連(スタンザ)を構成する。
モーセの歌は、3連から成っている。
第2連のテーマは、神の力。
6 節に「【主】よ。あなたの右の手は力に輝く。【主】よ。あなたの右の手は敵を打ち砕く」とある。
「右の手」は、剣を持つ手。これは擬人法で、神を人間にたとえて歌ったもの。エジプトの軍勢が全滅したのは【主】がその右の手で戦われたから。
8 節に「あなたの鼻の息で、水は積み上げられ、流れはせきのように、まっすぐ立ち、大いなる水は海の真ん中で固まった」とある。
「鼻の息」は、強い東風。東風は自然現象で、それによって海の水が立ち上がったのは、超自然現象。
11 節に「【主】よ。神々のうち、だれかあなたのような方があるでしょうか」とある。
エジプトの偶像の敗北。地上のすべての偶像は【主】の前では無力。
*第3連(13 〜18 節)
第3連のテーマは【主】にある希望。
13 節に「あなたが贖われたこの民を、あなたは恵みをもって導き、御力をもって、聖なる御住まいに伴われた」とある。
「恵み」と訳された言葉は、ヘブル語で「ヘセッド」といい、契約に基づく「恵み・忠実さ」を意味する。
神はアブラハム契約をいつまでも覚えておられ、約束を忠実にお守りになる。このことを「ヘセッド」と言う。
モーセは、【主】の「ヘセッド」を思い起こし、将来に大いなる希望を見いだす。
出エジプトの出来事は、近隣諸国の多くの民(ペリシテ人・エドム人・モアブ人・カナン人)に恐れを与えた。
この事件から40年後、エリコの遊女ラハブは、イスラエルの神に対する恐れを告白している。(ヨシ2:9 〜11)
17 節でモーセは「あなたは彼らを連れて行き、あなたご自身の山に植えられる」と歌っている。
【主】がイスラエルの民を約束の地に導かれ、イスラエルの民はその地で大いに繁栄する。
★【主】の恵み(ヘセッド)は、希望の源泉。
「ユダヤ人とギリシヤ人との区別はありません。同じ主が、すべての人の主であり、主を呼び求めるすべての人に対して恵み深くあられるからです」(ロマ10:12)
主の御名を呼び求める人は幸いです。
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