出エジプト記32:11 〜 14★2022/08/05掲載分
デボーションガイド*ハーベストタイムより
【御言葉】出エジプト記32:11 〜 14
11 しかしモーセは、彼の神、【主】に嘆願して言った。「【主】よ。あなたが偉大な力と力強い御手をもって、エジプトの地から連れ出されたご自分の民に向かって、どうして、あなたは御怒りを燃やされるのですか。
12 また、どうしてエジプト人が『神は彼らを山地で殺し、地の面から絶ち滅ぼすために、悪意をもって彼らを連れ出したのだ』と言うようにされるのですか。どうか、あなたの燃える怒りをおさめ、あなたの民へのわざわいを思い直してください。
13 あなたのしもべアブラハム、イサク、イスラエルを覚えてください。あなたはご自身にかけて彼らに誓い、そうして、彼らに、『わたしはあなたがたの子孫を空の星のようにふやし、わたしが約束したこの地をすべて、あなたがたの子孫に与え、彼らは永久にこれを相続地とするようになる』と仰せられたのです。」
14 すると、【主】はその民に下すと仰せられたわざわいを思い直された。
《参考》
モーセの執りなし
*とりなしの祈りの内容
モーセはイスラエルの民のために執りなしの祈りを捧げた。
この祈りは、3つのことにアピールしている。
(1)神の恵みへのアピール(11 節)
「【主】よ。あなたが偉大な力と力強い御手をもって、エジプトの地から連れ出されたご自分の民に向かって、どうして、あなたは御怒りを燃やされるのですか」
モーセは、イスラエルに向けられた神の愛にアピールしている。
(2)神の性質へのアピール(12 節)
「また、どうしてエジプト人が『神は彼らを山地で殺し、地の面から絶ち滅ぼすために、悪意をもって彼らを連れ出したのだ』と言うようにされるのですか」
モーセは、神の御名の栄光へのアピールをしている。神の御名がエジプト人によって汚されて良いはずがない。
(3)神の契約へのアピール(13 節)
「あなたのしもべアブラハム、イサク、イスラエルを覚えてください。あなたはご自身にかけて彼らに誓い、そうして、彼らに、『わたしはあなたがたの子孫を空の星のようにふやし、わたしが約束したこの地をすべて、あなたがたの子孫に与え、彼らは永久にこれを相続地とするようになる』と仰せられたのです」
モーセは、アブラハム契約が無条件契約であることへのアピールをしている。モーセは、神の御心を良く理解していた。
*とりなしの祈りの結果
「すると、【主】はその民に下すと仰せられたわざわいを思い直された」(14 節)
神はモーセの祈りを喜ばれた。
▼神の御心が変化したように見えるが、どう考えたら良いか。
(1)神の視点と人間の視点の違いに注目。
人間の視点から見ると、神の御心が変化したように思えることがあるが、この箇所はそれに当たる。
(2)神の計画は変化しない。
神の計画が変わったように見えるが、これは一時的な規定で、最初から神の御心が変わったわけではない。
神がイスラエルと結んだアブラハム契約は、無条件契約なので、イスラエルの民が滅びることはあり得ない。
神の計画が変化したように見える(イスラエルの民を断ち滅ぼすこと)のは、モーセにとりなしの祈りの機会を与えるため。ここに祈りの本質がある。
★祈りの本質は、熱心さによって神の御心を変化させることではなく、神の御心がなるようにと願い求めること。
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