尾長実歩

(無断転載、引用、スクショ、コピー、拡散、晒し等はやめてください)

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最近の記事

彼が僕を忘れるくらい(脚本)

人物 男(20)大学2年生 弓場(22)お笑い芸人 〇東京駅近くの喫茶店(夕)  人がまばらな喫茶店。男(20)、弓場(22)が向かい合わせで座っている。男は弓場を見ながら、顔をしかめている。弓場、熱心に地図を読んでいる。男、テーブルに置いてあるコップを手に取る。弓場、それに気づき顔を上げ、 弓場「それ、なんだっけ?」 男「ストレートティーです」 弓場「ちょっと飲ませてよ」 男「やめたほうがいいと思いますけど」 男、ため息をつきながら、ストレートティーを弓場に渡す。弓場、ス

    • 君はシリウス(脚本)

      人物 まほ(23)女 〇女の1Kの部屋(夜) ミニテーブルと小さな空の本棚、スマホがある。まほ(23)はところどころ黒くなっている白いぬいぐるみを持って真ん中に立っている。机の上には1冊の本と、リンゴジュースのパックが2つ置いてある。1つはつぶされている。 まほ  君がくれた白いぬいぐるみを燃やしてみた。だんだん真っ黒になっていくぬいぐるみと、焦げ臭くなる1Kの部屋の匂いに耐えきれなくなって、途中でコンロの火を消した。思い出して泣いたりなんてしたくないからね。

      • 彼が僕を忘れるくらい ー弓場さんは赤色が似合わないー

        2019年7月に小説投稿サイト・エブリスタで行われた「妄想コンテスト・赤」にて、ピックアップルーキーとして紹介された私の作品です。たくさんの人に読んでいただきたいと思い、NOTEに掲載することにいたしました。改稿しているので、エブリスタ内のものとは少し違うかもしれません。 彼が僕を忘れるくらい  弓場さんは赤色が似合わない。  赤を基調とした大ぶりな花柄シャツは、顔をしかめてしまうぐらい、彼に似合ってない。いや、似合わないというより、ダサいが正解かもしれない。僕の持って

      彼が僕を忘れるくらい(脚本)