言葉が通じない怪獣の送りつける画像はすべて不愉快
駅から高架に沿ってしばらく歩くと、いきなり視界がひらける。とはいえ、こんどは幅の狭い、掘割のような運河が行く手を遮っていた。そのまま川沿いに歩く、ろくに日も差さない高架とビルの間に比べれば、圧迫感がないだけでもかなりましだったが、潮と湿り気をたっぷりはらんで、おまけにすえたカビのような臭いまでふくんだ生暖かい空気が、ねちねちと体にまとわりつく。
相変わらず嫌な湿気だとぼやきたくなるが、口に出すまもなく橋がみえてきた。
渡ったすぐ先が目的地だが、たもとの掲示板が妙ににぎや