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彼女とあの娘と女友達(あいつ)と俺とシリーズ

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男女の奇妙で複雑な性愛と、料理や食事を絡めた連作短編です。
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#いい時間とお酒

言葉が通じない怪獣の送りつける画像はすべて不愉快

 駅から高架に沿ってしばらく歩くと、いきなり視界がひらける。とはいえ、こんどは幅の狭い、掘割のような運河が行く手を遮っていた。そのまま川沿いに歩く、ろくに日も差さない高架とビルの間に比べれば、圧迫感がないだけでもかなりましだったが、潮と湿り気をたっぷりはらんで、おまけにすえたカビのような臭いまでふくんだ生暖かい空気が、ねちねちと体にまとわりつく。  相変わらず嫌な湿気だとぼやきたくなるが、口に出すまもなく橋がみえてきた。  渡ったすぐ先が目的地だが、たもとの掲示板が妙ににぎや

¥300