お久しぶりのポニーテールとチルド餃子
梅雨時にしても肌寒すぎる薄暗い昼下がり、液晶がほんのり光る。だるい気持ちを押し殺してスマホをつかんだ時、早くも画面の輝きは失なわれていた。
めんどくさい。
端末を投げ捨てたい衝動を封じ込め、重たいだるけがみっしり詰まった指先で認証を解除する。通知が表示され、機械的に情報を目視して、ようやく頭の処理が始まる。
発信者は……。
ほぅ、お久しぶりさんだな。
メッセージを表示するとともに脳の処理速度を上げ、内容と送信時間を確認しつつ、発信者のアカウント使い分け状況を思い出