マガジンのカバー画像

サブカル大蔵経 日本編

749
運営しているクリエイター

2020年6月の記事一覧

サブカル大蔵経83仲野徹『生命科学者たちのむこうみずな日常と華麗なる研究』(河出文…

 仲野先生が偉人たちを紹介する話をさらに紹介する難しさ。科学者とは、一言でいえば〈科学〉…

永江雅邦
3年前
5

サブカル大蔵経84木村元彦『蹴る群れ』(集英社文庫)

サッカーで世界を変えることは難しいかもしれない。しかしサッカーを見ることで世界を知ること…

永江雅邦
3年前
5

サブカル大蔵経86広川洋一『ソクラテス以前の哲学者』(講談社学術文庫)

 紹介・解説・翻訳と、至れり尽くせり。著者の静かで真摯な使命感を感じます。哲学をサブカル…

永江雅邦
3年前
5

鬼越トマホークがnoteに来た!嬉しいw
二人とも名文で凄い。

永江雅邦
3年前
3

サブカル大蔵経95井上美香『北海道歴史ワンダーランド』(言視舎)

 国際地図で最後まで確定されなかった島、北海道。しかし今は日本の普通の地。住んでいる私も…

永江雅邦
3年前
3

サブカル大蔵経101 最相葉月『セラピスト』(新潮社)

 精神科医の重鎮たちに著者自らが患者として臨むスリリングなノンフィクション。  中井久夫…

永江雅邦
3年前
10

サブカル大蔵経106ジョン・W.ダワー/三浦陽一『敗北を抱きしめて増補版』上下巻(岩波書店)

 アメリカの目線が公平なのか、疑わしいのか、わからない。  日本人には書けなかった本。写真素敵。一番遠いカッコ良さと一番近い貧しさ。  敗戦を考えたことも勉強したこともなかったことを改めて痛感。天皇にもマッカーサーにも忖度ない史料展開に興奮するが、裕仁から息子への私的な手紙とか、アメリカという国と日本の関係を「物語」として完結してしまったか。ここから何を開くか。学ぶのは過去にしかない。 森首相が述べた日本は、戦争中の宣伝屋たちが宣伝した日本である。(まえがき)  宣伝

サブカル大蔵経122 鴨長明/武田友宏『方丈記』(角川ソフィア文庫)

こもりながらフットワーク軽い鴨長明。 noteの書き手にような現代性。 震災再現ルポ 大火の…

永江雅邦
3年前
3

サブカル大蔵経123下川裕治/中田浩資『ディープすぎるシルクロード中央アジアの旅』(…

現代の西域記。よくぞ、ここを旅してくれました!と下川本の中でもありがとう感の高い本。 特…

永江雅邦
3年前
4

サブカル大蔵経125浜田隆士『固体地球』(放送大学教育振興会)

奇書。ヒトを離れた目線はなんか解放感と虚無感がある。この濱田先生って、ひみつシリーズのコ…

永江雅邦
3年前
3

サブカル大蔵経127 金子努『宇宙観の歴史と人間』(放送大学教育振興会)

宇宙のことを語るには、地上のことを知る必要があり、地上をよく知るには天上のことを知るこ…

永江雅邦
3年前
7

サブカル大蔵経128竹田晃『中国における小説の成立』(放送大学教育振興会)

『捜神記』翻訳の竹田晃先生が放送大学でいざなう中国小説史。あらためて文章を書くことの意義…

永江雅邦
3年前
4

サブカル大蔵経130「ユリイカ 2015年1月臨時増刊号 総特集 岩明均」(青土社)

なぜ岩明均の作品は不穏なのか? 寄生獣の第一話を立ち読みした時の衝撃。 現在の『ヒストリ…

永江雅邦
3年前
1

サブカル大蔵経140岸誠二/上江洲誠『世界を変えるアニメの作り方』(洋泉社)

「スクールデイズ」を見てから上江洲さんの名前は覚えていました。二人のアニメ作りの情熱に驚く。サブカルチャーと一言で言っても、このような情熱と職人の方々のおかげで成り立っていることを再認識しました。日本の仏教もこうやってもがきながら受け継がれてきたのではと思う。 スクールデイズの〈中を見てもいませんよ〉で検索ユーザがみたかった最悪で最高のバットエンド。ようやくプレイヤー代表が作り手に持ったのだ。p.7  ゲームとアニメがついに真の合体 2人とも声優さんに当時流行だったきゃ