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うちの玄関先にこれを捨てたの誰だ⁈

数日前、うちの玄関先にこんなものが捨てられていた。

人ん家の前に、物を捨てるなー‼️
と怒りそうなところ、私は…

誰だー!
こんなところに石突っ込んだのはー‼️
と思ったのですが…

皆さんこれが何かわかりますか?

昆虫好きの方ならすぐお分かりになるかと思いますが、これはカブトムシやクワガタのゼリーを入れるものですよね。

そこで、私の思い出が色々蘇ってきました。

子供が小さい頃、近所のクヌギ林によくカブトムシやクワガタを取りに行きました。

8月3日の記事「夏の夜の恐怖」で、チラッと、カブトムシを捕りにいった時の話をしましたが…

あの辺にクヌギがあると聞いたり、車で道を走りながらも、いつもクヌギの木を探し、見つけると早朝や夜に出かけていく…

そうしてある夏に、我が家では二十匹近いカブトムシを捕まえました。

その時に、先程のまるくくり抜かれた木に昆虫ゼリーを入れて、カブトムシの世話をしていました。

夏が終わりカブトムシが次々と死んでしまった後、ケースの中にはたくさんの卵がありました。
20個以上あって、卵自体初めて見たので、これを絶対育てるんだ‼️
と思いました。

しばらくして、気づくと沢山の幼虫が生まれていました。
本当に生まれた!

その数、はっきり覚えていませんが15〜6匹だったと思います。

それからが大変‼️

特大の飼育ケースを買ってきて、夏の終わりで安くなっていた昆虫飼育用の土を大量まとめ買い。

なぜなら、幼虫は土を食べて大きくなるので、たくさんの土が必要なのに、その土は夏のシーズンが終わると、ほとんど市場で見られなくなるからです。

こうして幼虫はどんどん大きくなりました。

カブトムシの幼虫は、真っ白です。
よく、その辺の土を掘ると、白いカールのような幼虫がみつかります。
そのほとんどが、カナブンの幼虫かと思われますが、その三倍?もっと?くらいの大きさです。

月に一度は土を変えないと、土が糞だらけになります。
その時は幼虫を取り出さなければならないのですが、虫が苦手な息子は、気持ち悪がって触れない。

一方虫が好きな娘は、可愛い可愛いと、手のひらに乗せて愛でている😅

しかし、ほっとくと世話をしない子供達なので、結局私が全てすることになるのだった。

大量の幼虫を手で掴んで取り出して、土を替える。
なかなか大変な作業だ。

幼虫は、初めはカナブンの幼虫程度だけれど、どんどん大きくなり、小学生の手のひらいっぱいくらいの大きさになる。
しまいには、その後の成虫よりも大きくなりました。

そうなると、食べる量も多くて、二週間に一回土を変えたり、上の方の糞を除いて土を足したりしなければならなかった。


そしてある時、初めてカブトムシの蛹を見た。

蛹になったら動かしてはいけないので、掘り起こしてみるわけにもいかないのだけど、たまたまケースの側面のすぐ横に一つ蛹があったので見れたのです。

(蛹になると、土の上に糞がたまらなくなるので、なんとなくわかります)

図鑑でしか見たことがないカブトムシの蛹を見れたのは、ちょっと感動でした。
ようやくここまで育ってくれた…

そして翌年の夏、朝起きたら一匹のカブトムシがケースの中でゴソゴソしていた時には歓声をあげてしまった。
小ぶりではあったけど、黒くピカピカした、立派なカブトムシでした‼️

その後次々にカブトムシとなって姿を現し、全ての幼虫が元気に成虫になった。
よかった、よかった…無事に生まれてきて…
よく頑張ったねぇ…
もう、母親の気分です。

その後私たちは、すべてのカブトムシを林に離しに行きました。

元気に過ごすんだよー!
人間に捕まらないでねー!

いや、誰かが取りに来て捕まるよ…
何匹かでも捕まらないで欲しいよね〜

私たちは手を振ってカブトムシにお別れしました。

これは今ふと思ったのですが…
もしかしたら、私たちが獲ったカブトムシも、誰かが1年間苦労して育てたカブトムシだったりして…

私たちはその後、もう気が済んでカブトムシ捕りはしませんでした。

というより、ホント大変だったので
(私が😥)

今でも、クヌギの木はすぐに目につき、いるかなあ?なんて眺めたりもしますが、現在住んでいる場所は、昔からカブトムシはいなかったので、まあ、いないだろうなあ…
なんて思いながら昔を懐かしんでいます。

そんな私の、一年がかりのカブトムシ飼育体験の思い出でした。

長々とお付き合いくださり、ありがとうございました🙇‍♀️

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