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なんでもやっちゃうパラレルワーカーの私が「やらないこと」を決める勇気を持てた話。

どうも、パラレルワーカーとして働いとります、みきてぃと申します。

具体的な仕事を書き出すと、ライター・フォトグラファー・キャリア支援・ディレクターなどなど……。
自分でもちょっとビックリするくらい、さまざまな顔を持っております。

今はまだ仕事とはいえませんが、定期的に動画配信をしているYouTuberだったりもします。

あえてどれかひとつを「本業」と決めず、複数の仕事を行き来するこの働き方、けっこう、いや、だいぶ気に入っていて、「この働き方こそ、私らしさってやつ!」とひとつのアイデンティティのようにも感じていました。

……ですが、数ヶ月前から「本当に一生これでいいのか?」という気持ちがじんわりと湧きはじめ、少しずつ少しずつモヤモヤが大きくなってきていたのです。


だって、私、仕事しかしてないんだもん。


この1年ほど、気がつけばマジで仕事しかしていませんでした。

基本的に仕事は好きだし、いろいろなことに興味を持てるタイプだし「それでいい、それが私だ」と思っていたんです。

1日の稼働時間は(ちゃんと計算したことはないけど)おそらく平均10時間は軽く超えていて、これが会社員なら毎日残業パーリナイですよ。在宅ワークでずっと家にいたり、異なる業務をちょこちょこやってるから気がついていなかったけれど。

以前はそんな日々さえも「でも私は仕事が好きだから」と思って気にしていなかったのですが、それも「気にしていないと自分に言い聞かせていただけ」なのだと、気がついてしまいました。


きっかけは、8月の末に軽井沢へ日帰り旅行へ行ったときのこと。

夫とふたり、軽井沢の自然の中を歩いていたとき、スマホの通知が鳴りました。

その日はたしか土曜日だったし、私は休むと決めて出かけていたし、返信を急ぐことはない。
そう思っていたのですが、チラリと見てしまったメッセージには至急っぽい文言と、なんかトラブルがあったっぽい雰囲気がプンプン香ってきます。

私はそのプロジェクトの総括でもあったので、みんなが困っているのにさすがに無視することもできず、旅行先の美しい景色に目もくれず、ポチポチとスマホでメッセージを返しました。

その後も、トラブルのことやスマホの通知が気になって、旅行中もずっと不機嫌で。


せっかく早起きして出てきたのに、高い新幹線代を使ってここまできたのに、いったい私はなにをしているんだろう。
夫とめいっぱい遊べるのも、週末のこの時間だけなのに。

そんなモヤモヤを辿っていくと、ここ最近の私はどうも様子がおかしいと気がつきました。

仕事を楽しいと思えない。

頼まれごとが増えるたび「なんでこの作業まで私が?」と思ってしまう。

今自分が優先すべきタスクがなにか、瞬時に把握・判断できない。

クライアントや仕事仲間に、MOREの提案ができない。


もう、明らかにキャパオーバーってやつです。
全部、今までは逆だったんです。

仕事は楽しかったし、頼まれごとが増えると嬉しかったし、タスクはすべて記憶できていたし、+αの提案だってやっていた。

今はそんな余裕どこにもなくて、目の前のことを「こなす」のに必死。

「落ち着いたらやろう」と思っていた新たな趣味や個人的な挑戦もたくさんあるのに、「落ち着いたら」っていつだろう、私はいつ落ち着くのだろう?

路頭に迷ってたくさん考えた私は、まず何冊かの本を読み、毎朝のジャーナリングで自分と向き合う時間をとり始めました。

その中で、ようやくある決心ができたのです。


それは、「やらないこと」を決めること。


複数の顔、複数のスキルを持っている私は、それを組み合わせることで、きっと無限に仕事を作ってしまう。

でも、全部が全部好きな仕事でもなければ、やりたい仕事でもない。

私のような器用貧乏タイプには「できるけど好きじゃない仕事」が、自分でも気がついていないほど山ほどあるのです。

でも、これまでは「できるから」、頼まれたらやらないといけないんだと思っていました。

できないなら断らざるを得ない。
でも、できるのに断ったら「なんで?」「ケチなヤツだな」と思われてしまうんじゃないか。

なにより、断ることでそのほかの「好きでやりたい仕事」さえも頼んでもらえなくなるんじゃないか……と、ずっと怖かったんです。

けど、このまま頼まれごとを全部引き受けていたら一生落ち着くことはないし、旅行先でも休日でも関係なくスマホを意識して、人生のかけがえのない愛しい瞬間さえも見逃していかないといけない。

そんなのはやっぱり嫌だし、もっと自分を大切にしたいと、心の底から思いはじめました。


私の中で、一番大切にしたいことはなんなのか。

なにを成し遂げたいのか。なにをして生きていきたいのか。


好奇心があちこちに散らばってしまう私には、まだハッキリとした答えは出せないけれど、日々内省を繰り返す中でひとつだけヒントのようなもの見つかりました。

私は、どうやら「創る」「表現する」作業が好きみたいです。

総括したり仲介したりする役割より、現場でプレイヤーでいることの方が、私の性分には合っているみたい。

とすると、まず第一に削るべきタスクが、少しずつ見えてきました。

今すぐに「コレは辞めます!」という勇気はまだ出ないけれど「今後はコレは受けられません」と予防をすること、自分との時間をしっかり確保して、未来の自分に予約を入れること。

このくらいなら、今の私にでも挑戦できるかもしれません。


2024年もあと少し。

今年の残りの目標は、小さな手に抱えすぎたものを、ひとつひとつ荷降ろししていくことです。

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