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紙の財布を山中和紙で作ってみた。

飛騨には800年続く山中和紙という伝統工芸があるのですが、今回はその和紙を使って財布を作ってみた&使ってみた、のでその辺の話。

昨年の5月、narumiさんが紙の財布を紹介したブログで書いてました。
A3用紙を折っただけの財布「Light compact wallet」がぺらっぺらオシャレで500円

10月頃でしたでしたでしょうか、ちょうど長財布に飽きた・・・というかでかくてかさばって邪魔でしかなかったので変えようと思っていた時にこの記事を思い出しまして。なんか面白そうだし安かったのもあって買ってみました。写真は撮り忘れた。。

@MasanoriHirayamaさんが作られたモノです。

結果、narumiさんの後日の記事に書かれてたように1ヶ月もたずに穴があき始め、テープなどで補修する日々。味が出てきていい感じもするし、なんとなく愛着も沸いたんですが、どんどん破れてくる・・・。

安いしもう一個買おうかな・・・と思ってた時に閃きました。
「山中和紙で作れば破れないんじゃないだろうか・・」って。


早速、飛騨で山中和紙を手に入れ、ボロボロになった紙の財布をバラバラにし、設計図を作りました。

そして作ってできたのがこちら。

うん、一緒。全く一緒のができました。
白い方はチリ入り(ゴミをあえて残すみたいなやつ)の1枚和紙。
右の青っぽいのは2枚重ねの和紙です。

チリ入りのデザインが気に入ったのでこちらから使うようになりました。
約1ヶ月経ったのがこちらなんですが、

破れる気配はありません。
ただ、和紙1枚なので非常に薄い。ペラッペラ。カードを取り出そうとカード側を持つと、小銭入れの方が「ふにゃっ」とすぐに曲がってしまいます。破れはしないけど使いづらい。なんか怖い。
なので1ヶ月だけ使って、現在は青い2枚重ね山中和紙財布を使っています。

こちらは1ヶ月使ってこんな感じ。

使い始めて2ヶ月になりますが、全く破れる気配はありません。やはり便利。このコンパクトさは凄くいいです。気に入りました。

気になる点は2つ。
・まだちょっとペラペラする。
・モケモケしたのが出てくる。

紙の財布の時はペラペラ感は一切ありませんでした。画用紙というか厚紙みたいなので作られていたし、もちろん紙がモケモケするわけないですしね。

和紙の場合は紙すきして作ってあるものなのでモケモケが出てきます。

なので、次は3枚重ねの山中和紙で作ってみて、ペラペラの解決を目指したいと思います。

モケモケの方は何かいい方法がないでしょうか。柿渋塗るのが補強の意味では一般的のようですが、それでもモケモケは出るという声もあるので・・・。

手触りよく、ちょっと丸みを帯びてくるので手の中にフィットしてる感じもあって、とても気に入ってます。今後も経過観察続けます。

その土地にあるもので、自分の身の回りのモノを作ってみる。そんな流れは既におきてるしこれからもどんどん拡がっていくと思います。

身の回りのものを全部作れるようになるであろう、fabの時代は新しいライフスタイルとして徐々に浸透していくんでしょうね。まだまだ翻訳の部分で難しい所はありますからこれからです。

ものづくりの町「飛騨」では昔からモノづくりがそこあり、飛騨の匠と言われる職人、職人気質なただのおじいちゃん、おばあちゃんが今もたくさんいます。

この空気の中で最新のものづくりの文脈が絡み合う事で、とても面白い化学反応が起きるんだろうなぁと日に日に思っている今日このごろ。

とまぁ、そんな感じ。

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