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次だ、次。恋のそのゆくえ

結局、3日ほど相手からLINEが来なくなり、もう連絡を絶ったんだろうなと諦めた。これ以上待って悲しくなるのもなんか違う気がするし、そもそも相手も自分のことを好きになれなかったんだろうと思う。

自分だって「話は合うんだけど好きになれるかと言われるとなんか違うんだよなあ」と思うことは度々あったので、まあマッチングアプリなどそんなものだろう。全く接点のなかった人どうしがある日突然会って話すのだから、ズレを感じて当たり前だ。

来なくなったものに執着するほどでもないので、さっさと次へ行こうとマッチングアプリを再び入れた。ただし、結局簡単に切り替えられるほどだったんかいと冷めやすい自分に若干の罪悪感はある。でも、好きだった気持ちが下りたら、その人が好きだった漫画も共通の話題もぜんぶもういいやという気持ちになって、もう自分な好きなものに戻ったらとても楽になった。

今度は新しいのをやってみようと思い、今までやったことのなかったタップルとOmiaiを入れてみた。勢いでどちらも課金してしまい1万円くらいが一気に飛んでいったけど、ま、まあこれで恋ができるなら……ね。ね……!

登録した直後だからというのもあるのだろうけど、Omiaiはけっこういいねが女性側からも来る。Pairsでは圧倒的にこちらから送らないといけない雰囲気だったので、アプリによって空気感が全く異なるのだと知った。また、年収の欄を隠している人も多く、Pairsでは逆に出していないとあまりマッチしない感覚があったので、楽だなあと思う。

幅があるとはいえ、年収晒すってまあまあな個人情報出しちゃってるよなと思っていたので、肩の荷が下りた。知り合いに見られる不安や、自分自身収入がすごく低いわけでもないけれど、そんなに高いわけでもないので女性側の方が自分よりも高いということがよくある。男性性に囚われているといえばそれまでだし、自分で勝手に落ち込んでいるだけなのだが、自分より年収が高い人からは相手にされない気がして、惨めな気持ちになる。マッチングアプリをやっていてしんどい部分が、恋愛市場において全然強くないことをこれでもかと可視化してくるところである。

戦いやすいという意味では公開した方がいいのだろうけど、隠してもいいなら気が楽になる。

ところで、初歩的な部分なのだけれど、どうしてそんなに恋愛したいのか。プリミティブな欲求から将来を考えたときのことまで、さまざまなことがある。

たとえば原始的な欲求でいえば、甘えたいとか好きな人といい感じになってイチャイチャしたいとか、セックスしたいとか。注釈を加えると童貞ではないのだが、星野源のエッセイの書き出し並みに「セックスがしたい!!!」。実名の文章では絶対に言えないのでここに書き記す。そう考えると実名かつ元々雑誌のエッセイで「セックスしたい」と書いた星野源やばいな。

性欲やそうした衝動は確かにあるし、欲求自体は伏せずにおきたい。そうじゃないんだと、違う理由を捏ねくりまわすよりは、そういう欲求があること自体は意識の俎上にはっきりと置いたほうがこじれずに済む。

ただ、その性欲をむき出しで相手に向けたいとは思わないし、あくまで自分の中での認識の話。

性欲もそうでない他の理由も、本質的なところを辿っていけば安心できる人と一緒にいたいという思いが強い。「愛されたい」というのも分かるけれど、一方的にテイクするのも何か違う。

うっすら、一人で何かを抱えるのが限界を迎えつつある。一人で将来について考えるのも、がさつなこの世の中で不安を抱えながら生きていくのも、孤独にごはんを食べに行くのも、なんかもう無理。頭のなかぐるぐるぐるぐる考えて、いちいち不安になるこの気持ちを、誰かに打ち明けたい。

そういう意味での安心できる人がいて欲しい。

そう考えるのだけど、ここまで考えすぎるのも重いかなあ。どうなんだろう。

いろいろ考えたけれど、これ以上は誰かと付き合ってから考え続けるほうが言葉にしたいことが見えてくる気がするのでここまでにしておく。

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