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三文エッセイ3

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2の記事が100を超えたのでつくりました。
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スマイル何円?

スマイル何円?

結婚はしたいけれど、お見合い写真は撮りたくない私。

先日、ソロハラ(ソロハラスメントの略、独り身でいることを執拗に攻撃してくること)の激しい母に負け、鉄球153個ぶら下げてるくらいに重い足を引きずって渾身の可愛い服を着て、ナチュラルに見える作り込んだ化粧をして写真屋に行ってプロフィール写真を撮ってきた。
(最近は『お見合い写真』ではなく、『プロフィール写真』と言うらしい。時代ですね。)

庭のあ

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大腸のせいかしらね。

大腸のせいかしらね。

タイトルは、大学生の頃にやっていたmixiで一時期ハンドルネームにしていたものだ。

基本的には「大福」というハンドルネームを用いていたけれど、大腸の大切さをなにかの本で読んでから、「大腸、すげえ!大腸、えらい!すげえ大事!」と思ってこの名前にしていたことがあった。
(詳細は書く気持ちが湧いてきた時に書きます)

「大腸のせいかしらね?」は当時、某胃腸薬のCMに出てきた女の人のセリフだった。

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ハチクロとスナックまきぽん。

ハチクロとスナックまきぽん。

「30歳までに結婚してなかったら、スナックまきぽんのママやる!」

「じゃあ、私、チーママやったるわ。」

これは私が大学1年の時に同じサークルの友人と交わした会話だ。

(『まきぽん』の部分は私の本名が入ります)

あれから16年。
私は独身。

「チーママやったるわ」と言ってくれた彼女は地元の人と20代で結婚して子どもが2人いる。

彼女は最初、友人の友人だった。
初対面で意気投合して、会った

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「日常」という癒し。

「日常」という癒し。

最近、日記本が多く出版されているらしい。

有名アーティストや俳優のものだけではなく、一般人の日記本も世に多く出始めているのだとか。

***

このコロナ禍で、私たちは「当たり前」だと思っていたことが全然当たり前ではなかったことに気づいた。

外でのびのびと遊んだり、食べ歩きをしたり、気の合う友人たちとワイワイ話したり、旅行に行ったり、新しい出会いを求めに行ったり、それらができなくなったことによ

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初めて「壊れるかも知れない」と思ったこと。

初めて「壊れるかも知れない」と思ったこと。

やっとひと段落ついたけど、先週までは仕事が忙しすぎて、冗談抜きにふとした瞬間に死を選んでしまっていたかもしれない。と今になって思う。

異動してきて一年になるが、私が今やっている仕事は私が最も苦手とする部類の仕事だ。

異動したての頃は「慣れていないから辛いんだ」と思っていたけど、慣れることはなかった。

メンバーはいい人ばかりで、すごくサポートしてくださって、逆にそれが申し訳なかった。

6月に

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成人の日おめでとう。

成人の日おめでとう。

新成人の皆さん
おめでとうございます。

私はもう15年も前に二十歳を迎えましたが、
その頃にはこんな世の中になるなんて思いもしていませんでした。

新型コロナウイルスという脅威の下で新成人になられる皆さんは、色々と我慢したり、悔しい思いをしたり、不安なこともたくさんあることと思います。

しかし、こんな状況の中で新成人になられる皆さんだからこそ、しなやかな大人になられるのではないかと、勝手ながら

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おっぱいと生きていく。

おっぱいと生きていく。

いつものように受けた人間ドック。
一応今回もオプションで乳がん検診を追加した。

何年か前に
「あなたは乳腺が高密度だからマンモよりもエコーの方がいいですよ」
と言われて以来、エコーを受診している。

受けたことのある女性ならご存知だと思うけど、マンモグラフィーって板と板とでおっぱいをぺしゃんこに押し潰すので、とても痛い。
初めて受けた時は「おっぱいがもげる」という感覚を味わった(実際はもげていな

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振られてからのこと。

振られてからのこと。

親しい人には割と惚気を話していた。
なるべく呆れられないように、控えめに話していたけど、「ああ、幸せだなあ」という思いが滲み出過ぎてしまっていたかも知れない。

その節はすまんかった。

惚気を聞かせてしまった人たちから漏れなく慰めの言葉をもらった。

どの言葉も取ってつけたようなよそ行き顔の言葉ではなくて、私の細胞一つひとつに染み渡っていくようだった。

みんな優しかったし温かかった。

悲しみ

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サラダ記念日。

サラダ記念日。

7月6日の今日は俵万智の短歌で有名な「サラダ記念日」だ。

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

私は中学生の頃にこの短歌に出会い、当時は

「生野菜をちぎって皿にぶち込んで市販のドレッシングをダボダボかけたサラダしか褒められなかったなんて、この人、料理が下手なんだろうな。他に褒めるところなかったんだろうな。」

なんて思っていた。

だが、大人になった今、よくわかる。

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あの時言われたかったこと。

あの時言われたかったこと。

人にあだ名をつけることが得意な小学生だった。

先生や同じクラスの子たち、ちょっと嫌な感じの上級生
ぴったりなあだ名を付けて、友だちに伝えると
「うわぁ!ぴったり!」
とすごく笑ってもらえたのが嬉しかった。

その人を観察して、その人の特徴を捉えて、一言で表現できた時の気持ちよさ、それを褒めてもらえた時の気持ちよさにうっとりとしていた。

だが、ある日、先生に呼び出された。
先生からは滅多に怒られ

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3ロールの哀しみと感謝。

3ロールの哀しみと感謝。

ドラッグストアからトイレットペーパーが消えて、3日くらいでしょうか。

「みんなデマだって分かっただろうから、そのうち買えるようになるでしょ」

なんて悠長に構えていたらとんでもない。

ない!
ない!
ない!

どこにも売っていない!

勤め人である故、オープン前から並ぶことが叶わず、
参戦するのは18時以降なので、
私が行く時にはドラッグストアのトイレットペーパーの棚はスッカラカン。

ついに

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恩師がしんだ。

恩師がしんだ。

恩師がしんだ
秋にはあんなに元気だったのに
明るくアクティブな優しいおじいちゃんになるんだろうな
なんて思っていたのに

恩師がしんだ
部活の帰りに2ケツ※してたの見つかったとき
「あっ!君たち!」
と言われたから
坂道をすーーっと下りながら
「違います!よく似た人です!」
と叫んだら
「そ・・・そうか!よく似た人か!」
と叫び返して見逃してくれた恩師がしんだ

再会した時
ちゃんと中学時代のお礼

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隣のキュン。

隣のキュン。

コーヒーを飲んでたら、
隣のテーブルの女子高生たちが
「愛されることのよろこび」と
「冷められたときのかなしみ」について話していたかわいい。

愛されることのよろこびエピソードは

「わたしが髪の毛切ったときに遠くから自転車で会いにきた」

「お腹すいていない相手に合わせて、お腹減ってること隠してたのに『○○(その子の名前)お腹空いてるでしょ?』って見抜いてくれた」

「すごくいい

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人のために。

人のために。

自分に自信がない人や
自己肯定感がヘドロのように低い人(つまり私)は、まずは「人のためにがんばろう」「あの人に喜んでもらおう」って思うのはどうだろう。

「人のため」に重きを置きすぎると、人のために自分を犠牲にした決断になってしまうから、うまくいかなかった時や、しんどい時に人のせいにしてしまう危険性はあるけれど、

「人のためにやると決めた自分自身の決断なんだ!」
と自覚と覚悟を持てばいけるんじゃ

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