「生きるために、化粧する。」と多様性

最近、生死について考えることが多くなった。目に見えないウイルスによって多くのヒトは一喜一憂、為政者のとる身勝手な行動に疲弊し経済は回っていない。その裏で環境破壊は依然として進んでおり、九州や中部の災害もそれが関係しているのではないかと調査が進んでいる。

不安定な世の中で「何が幸せ」で、「何が理想の私、暮らし」なのだろう。

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1.KANEBOのCMと所感

「唇よ、熱く希望を語れ。」

私はこの文字を見た時、内心ドキドキしてしまった。力強い意志。さらにHP
を見て私のボルテージはさらに上がっていく。(下記HPより引用)

化粧なんて何のためにするのだろう、と言う人がいる。

化粧で喉は潤せないし、お腹だって満たせない。

それでも、わたしたちは化粧をする。

美しさのため?

誰かのため?

あなたは、何のために化粧をする?

なんで私がドキドキしたのか。それは私が1つの生き方に対する考えとして掲げている「パンと薔薇」と類似した旨をここで掲げているからである。

詳しくはリンク/参考URLを見ていただきたいけど、ざっくり言うと20C初頭アメリカの女性労働組合(WTUL)の社長ローズ・シュナイダーマンが演説で言った「労働者にはパンも必要だけど、わたしたちには薔薇も必要です」という言葉からきている。

私はこの言葉をTHE M/ALLというイベントに参加した時いただいたステッカーで知った。(ステッカーっていうよりテプラか)。

生きるためにはどのような形であれ経済活動に関わっていく。ただそれだけではなくて、私たちには薔薇のような美しさが必要である。その考えにシンパシーを感じそれ以来SNSの名前の後ろには薔薇とパンをつけている。

少し横道に逸れたけど、「I HOPE」のこのメッセージには、私が信念の1つとしているパンと薔薇に似た(または同質)の強い意味が込められていると感じた。

同時に今回このPRを見た時「強さ」をかなり感じたのも印象的。

動画やHPを見ても、そして後で述べる最後の言葉にも、そこには一貫として意志を感じる言葉が並んでいる。それに動画に国、性別、バックグラウンドの言葉流様々なアクティビストが登場し、それぞれの化粧で身を包む姿はまさに美しい。(個人的に井手上漠さんが出ているところもすごく推せる)


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問題点と私見

・ここがきになる
順序としては動画を見た後にI HOPEのサイトに行ったのだけど、動画を見終わった時にはすでにモヤモヤしていた。「生きるために、化粧する。」

この言葉を見た時、あなたはどう思うだろう?
生きるために化粧しているのだろうか。

中には「そう」という方もいるだろう。ただ、このメッセージの危うさは「目的がそうではない人たちのことについて言及していない」ところにある。

多様なアクティビストたちにだってそれぞれ化粧をする理由は異なるはず。それなのにこうやって「生きるために」で括ってしまっていいのだろうか。

私もたま〜に化粧をするけど、それは気分転換だったり自分のためであって生きるためではないかなと。

そしてもう1つは「それぞれのメッセージが強いゆえの危うさ」

それによって、「化粧⇄生きること」を押し付けられているような感覚があるのは私だけであろうか。見ている人たちにとってもそれぞれ化粧をする理由は様々であるだろうに。

(Aboさんのツイート共感。答え合わせは必ずしもいらないと私は思う。)

・こうしたらいいのではメモ✏︎**

1.アクティビスト誰かの意見なら最後のメッセージをセリフにする
「"私は"生きるために、化粧する。」と入れる。

→「その人個人の意見なんだ」と示せる。生きるという意志の主張可能
アクティビストはもちろん見ている側の様々な価値観を尊重できる。

2.アクティビストの方々にとっての「化粧をする理由」をバーっと映して
最後に私は生きるために化粧する。+あなたは?と問いかける

→それぞれの価値観を提示しつつ、生きるも発せる。問いかけることでさらに価値観の幅を広げる。メッセージ性高められる。

さいごに

昔推してた不整脈で亡くなったモデルの子の誕生日や俳優が自らを殺めてしまうことがあって、再び生と死について考え始めてる中で、 I HOPEの動画を見て、正直こういう時期だからこそユーザーを鼓舞するようなモノを作りたかったんだな、という意志を感じられる。

ただやっぱり、言い回し的にまだ個々人の分化した価値観への配慮や多様性への考え方がアップデートがまだまだできていないのかな、とも思うので少しずつ変わっていくことを願って。テーマは選択の自由と多様性だと思う。

ごきげんよう。

参考URL

・パンと薔薇参考

・VOGUE「脱コル」に関する記事
美容大国と呼ばれる韓国でも意識の変化が起きてる。

・EYESCREAM×貝印 体毛に関する記事

・キリスト教と死
死と関連して。仏教などの東洋思想比較などもあって読みやすいです。

・笛美さんの記事
広告業界の変遷も述べてあって詳しくわかりやすい😌


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