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私は社会的弱者か考えてみた。

※この記事は珍しく長いです。

どうも。
軽度発達障害、2次障害うつ病の女、38歳です。

この間、勤務先の姉キャバに
思いがけず指名で来て下さった方がいました。
見た目は偏見なしでわかり易く説明すると
オタク系ファッションで大きな眼鏡
小柄でヒョロヒョロした声が高めの40歳。
酔っていたからなのか
元々なのかはわからないけど 
乞音があった。

先月、フリーで少しだけお話をした時
いつもの様にドリンク交渉をしたけど
「その、あまりお金がないもので...」の言葉に
すごく説得力を感じたので止めました。
その時はもちろん場内延長の交渉もせず
ライン交換だけして次に交代。

土曜日、指名のお客さんを1人見送ったあと
まさかの「今日いますか?」のライン。
あのお金のない人からだ!!!
「現金がないのでカードが使えたら行きたいのですが、その確認だけでもありですか?」
おお!統括からオッケーをもらい、即電話。

暫くして本当に来てくれました。
無事カードも使えるらしく
思いがけない再会にビックリ。

聞けば、勤務先の工場の同僚と
少し離れた駅で飲んで解散したけど
明日も休みなので地元でも飲もうと
また来てくれたらしい。

じっくり話すのは初めてだったので
この間話した彼の好きな乃木坂の子や
その他の好きなアイドルトークから始めて
今の勤務先の半導体工場は給料は安いけど
ストレスがほぼないこととか
中高と男子校だったこともあり
女の子と交際経験がなく
童貞を貫いていること
一緒に飲んでいた同僚が精神障害なことや
彼の最近久々にハマっている
エロゲーのキャラを見せてもらったり
納豆や明太子とご飯があれば
何杯でもいける話で共感しあい
私の好きなパンメーカーをプレゼンした頃
彼の酔いも来店時以上に回っていました。

「もう早く死にたい」
ふいに彼がにボソっと言いました。
店内はBGMがかかってるし
隣のフロアではパリピ客とギャルキャバ嬢が
散々バカ騒ぎを繰り広げていたのもあるし
色んな会話をした後に聞いた一言だったので
特に悲壮感のある発言ではなかった。

むしろ、あぁやっぱり
そういう考えの持ち主かと。
とても器用ではなさそうなタイプから
これまでの人生で
それなりの苦労があったのだと
感じ取ることは出来た。
私も同じ様な思いをした人生で
会話に理解出来る部分があったから。

早く死にたい理由を聞けば
「人生に後悔がないのでもう十分」
なのだそうです。
他にやりたいことはないのかと聞くと
「本当の本当は恋愛がしたいけど、もう無理」
気持ちはわかる。でも人のことなら
「そんなのまだまだわかんないじゃん!」と
無責任に言えてしまう私。

そして更に夜も深くなった頃
「ジェケちゃん(JKちゃん)とヤリたい」
バチコーン本音が出ました。
「お店とかじゃなくて普通の子がいい」
また無責任に可能性ありそげな話をする私。
「いや、それは犯罪だから無理」
彼は十分冷静でした。

で、思ったのは
彼は失礼ながら一見
社会的弱者の様に見えた。
他人をそう感じることで
私は自分が違うと思いたいのだろうか。
彼が社会的弱者だとするならば
私は間違いなくそうだろう。
そんなこと考えて何になる?

でも彼は不幸せそうには見えなかった。
それに私の方が幸せだとも
全然思わなかったし。
つまり仮にお互い社会的弱者だとしても
イコールそれが不幸せには繋がらない。

他にもマイノリティについて話したり
仏教やキリスト教の原典について
彼から知識や見解を教えてもらい終わった。

まだまだ私は自分の幸せを
つい人の基準ではかりがちだ。
とっくにそこから逸脱しているのだから
比べてどうなることでもない。

私は今の私のままで良い。
私らしいネガティブな表現になるけど
散々それ以外になろうとしても
どうしてもなれなかったし。

突然の来客をきっかけに
後々そんなことを考えた夜でした。

おしまい。