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クラウドファーストな今インフラエンジニアの必要性は?


本記事では、クラウドファーストの現状や主要サービスの紹介、オンプレミスやインフラエンジニアの必要性などについて解説します。

1.時代はオンプレミスからクラウドファーストへ

クラウドファーストとは
クラウドファーストとは、システム構築を行う際にクラウドのサービスの利用を優先させる考え方。最近では、新たなツールの導入や既存システムの刷新などにおいてクラウドファーストを推進し、クラウドコンピューティングへと移行していく企業も少なくありません。
2006年に「クラウドコンピューティング」という言葉が提唱されて以来、クラウドが持つさまざまなメリットによってクラウドコンピューティングの重要性は増し、基幹システムの運用基盤にも使われるなど、現在では欠かせない社会インフラのひとつとして認知されるまでになりました。
対してオンプレミスとは、社内にあるサーバを用いて社内で管理・運用する形態。いわゆる自社運用です。クラウドは外部サーバや外部のサービスを使用するため、両者は比較対象となっています。

■オンプレミスと比べたときのクラウドのメリット
➊低コストである
クラウドの場合、外部の事業者が提供するサービスでシステムを構築。そのため自社でネットワーク機器など一式を用意する必要がないため、初期コストをおさえられるメリットがあります。システムの拡張も事業者が判断し対応してくれるので、自社内の人的コストを割く必要もありません。
➋管理が不要
インフラやプラットフォームの構築や保守・点検・監視といった業務をサービス事業者が行ってくれるため自社内での管理が不要です。また、自社内に設備を有していないため人的コストもかからないのに加え、故障や災害等の対応も任せておけます。
➌常に最新技術を使える
技術革新やシステムのアップグレードも、サービス事業者がシステムの状態を最新に保つために対応してくれます。自社に必要な最新の技術を簡単に取り入れられるのも魅力です。
➍リードタイムが短い
クラウドコンピューティングのメリットの1つが、導入までのリードタイムの短さです。オンプレミスに比べてスピーディーにシステム構築から導入まで行えます。
大きな基盤システムの導入や移行では、計画から運用までに数か月から1年を要することも珍しくありませんが、すでにあるシステムを利用、またはカスタマイズして導入するクラウドでは、大幅にこの期間を短縮できるメリットがあります。

■オンプレミスと比べたときのクラウドのデメリット
➊設計の不自由さ
クラウドは仮想サーバのリソース変更など、サーバに関するカスタマイズでは比較的自由度はあるものの、特殊な要件でも自由に設計できるオンプレミスに比べるとかゆいところに手が届かないケースも。ネットワーク機器やOSなどのカスタマイズが限られるため、自由度が劣るというデメリットがあります。
➋ランニングコストが増加するケースも
クラウドはサービス事業者にシステムを借りているため、消費量から算出される従量課金など、継続的に利用料金を支払っていく必要があります。
クラウドサービスの場合、使用するサーバ数やトラフィックの増加に伴いコストもアップ。導入当初は少ない数値だったとしても、事業拡大に伴いランニングコストが増える可能性があります。事業規模が大きくなるのに合わせて、費用の見直しが必要です。
オンプレミスの場合、導入コストはかかりますが自社運用のため、大規模なシステムや長期間の使用でみるとクラウドより安価なこともあるでしょう。クラウドのほかのメリットを考慮した上で検討することが大切です。

2.主要なクラウドサービスの紹介

■AWS
●サービスの特徴
AWS (Amazon Web Service)は、世界中で最も採用されているクラウドプラットフォーム。
起業したばかりの企業から政府機関まで、幅広い利用者がいることから、コストやセキュリティ、機能、パフォーマンスなどさまざまな面で優れているのが特徴です。世界175以上のデータセンターを用意し、サービスを提供しています。
●料金
料金は従量課金制を採用。利用できるサービスも160種類あるので、用途に合わせて組み合わせるといいでしょう。使用しない時間帯はサービスを止めるといったことも可能で、その間はコストが発生しません。
無料サービスを利用できる期間が、「12か月無料枠」「無期限無料枠」「トライアル」と3種類あるので、導入にかかる費用をイメージすることも容易です。
●主な機能
AWS には、コンピューティング、ストレージ、データベースなどのインフラストラクチャテクノロジーから機械学習、AI、IOTまで、多種多様な機能を用意。さまざまな種類のアプリケーション専用に設計された幅広いデータベースを提供しているため、自社に最適なツールを選択して利用できます。
提供会社名:Amazon Web Services, Inc.
■Azure
●サービスの特徴
Azure(Microsoft Azure)は、導入事例の多さから信頼性の高さがうかがえるクラウドサービス。製造、電力などのエネルギー領域や金融サービス、航空などの特定の分野に導入事例が多く、140カ国で利用されています。また、Microsoft製品との連携やアプリケーションからの移行をスムーズに行うことができるのも特徴です。
●料金
Azureの料金は、使用したリソースの利用時間や利用量に対してのみ費用が発生し、いつでもキャンセル可能。さらに、Azureのサイトには、概算の利用料を算出できるツールがあるので導入前の検討もしやすくなっています。
無料アカウントを作成すると12カ月間の無料サービスを試せるので、導入にかかる費用感を把握できるでしょう。
●主な機能
Azureが提供するサービスは多岐にわたります。最大の魅力はアプリケーションさえあればすぐに稼働させることができる利便性です。マイクロソフト社は、最新テクノロジーを真っ先にAzureに取り入れるため、Azureが提供するサービスは日々進化し続けています。
提供会社名:日商エレクトロニクス株式会社
■GCP
●サービスの特徴
GCP(Google Cloud Platform)は、Googleが提供しているクラウドコンピューティングサービス。サービス内容には、コンピューティング、データストレージ、データ分析、機械学習などがあります。検索エンジンやYouTubeにも同様のインフラストラクチャーが採用されているのも特徴です。
基本的な構成要素が各種サービスとして初めから用意されているため、すばやく開発を行うことができます。また、GCPは他のクラウドプロバイダーと比べて、料金が60%程度低く設定され、さらに継続利用による割引があるなど料金の安さも魅力です。すでにGoogleのサービスを利用しているなら、視野に入れたいサービスと言えるでしょう。
●料金
GCPは、従量課金制となっています。無料トライアルがあるので、仮導入してから本格的な導入に移ることも可能です。持続的にCompute Engine と Cloud SQL を使用する場合、最大 30% の自動割引が適用されるので、使用料と手間をおさえたい場合に向いています。
●主な機能
GCPの特徴は、Google社内で実際に利用されている技術やインフラを用いている点。Google App Engine や Google Compute Engine のほか、 Big Query や Natural Language API といった高度な機能まであり、ニーズに合わせたカスタマイズも可能です。
中でも注目されるのはCloud Machine Learning。すでに Google は、機械学習の分野でも業界をリードして数多くのツールを提供しています。AIを利用したサービスの拡充を図りたい企業には大きなメリットをもたらしてくれるのではないでしょうか。
提供会社名:Google Inc.

3.クラウドだけでなくオンプレミスで実機を経験する重要性

インフラエンジニアとして生き残っていくためには継続的なスキルアップは必要不可欠です。
クラウドというサービス形態が登場してからすでに数年が経ちますが、自社運営(オンプレミス)やレンタルサーバでシステムを構築しているというところも、まだまだ多いのではないでしょうか。
このわずか数年の間に、クラウドコンピューティングを取り巻く環境は急激な変化を遂げています。クラウドファーストが進むと、自社でインフラに関わる機会は減っていきます。そのため、オンプレミスで実機に触れる機会があるのはとても良い環境なのです。「業務だけではスキルアップは難しい」と感じているインフラエンジニアでも「実機に触れる」ことでスキルアップができます。
クラウドのメリットは、ベンダにすべて任せることができるので、社内にあまりノウハウがなくても比較的安全に運用できることです。しかし、細かい要件をすべてクラウドベンダに要求するのは難しく、これがデメリットになりかねません。
そんな時、知識やスキルを身に付けたインフラエンジニアはとても重宝されるでしょう。用途に合わせてオンプレミスとクラウドを使い分けハイブリッドな方法をとることも可能です。


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