[理系による「映画」考察] 或る夜の出来事(1934) ➡理系の天敵"ラブコメ"だが、大傑作で完敗。あまりの素晴らしさに最後は拍手してしまった...
理系の天敵"ラブコメ"ですが、完敗しました。敗因は脚本です(アカデミー賞主要5部門ですべて賞を取っているので、あくまで個人の感想です)。
理系の能書きを垂れると下記になります。
後半モーテルでの、"海に飛び込むのが好きな女の子"、に対する、初っ端の綺麗なフォームによる海への飛び込み、による回収。
終盤の、"彼女には殴ってくれる相手が必要だ。あなたがやるべきだった。"、に対する、初っ端の親父さんの平手打ち、による回収。
しかし、なんと言っても素晴らしいのは、最後の、"ジェリコの壁が崩壊中だ"、対する、"壁は壊してしまえ"、の名セリフです(あと親父さんの狸演技)。
何故に、あんな面白エピソード・フリの聞いたセリフが散りばめられる脚本が書けるのでしょうか?ゴリゴリ理系には完全にout of scopeで、How toの教科書が欲しい…。
また、いつも不思議に思うのですが、脚本家は、自身の頭に画があって、それを脚本として書いているんでしょうか?であるならば、演出をしたくならないのでしょうか?自身ならば、自身が作った画なので、絶対にそれを演出をしたくなるのですが…。文系の妻に聞いたところ、作家と同じで文字に起こせることにやりがいを求める人種なんじゃないの?、といまいち納得感に欠ける回答で、どなたか教えてさい…。
最後に、本題とは全く関係ないですが、映画に出てくるトレンチコートの着こなしに関してです(自身は、お洒落を趣味で25年以上やってきて、もはやライフワークとなっており、その辺の店員よりは全然お洒落であることは、自信をもって言えるのです)。メンズのダブルトレンチコートは古着屋に行くたびに何度もチャレンジしているのですが、どうやっても銭形警部になってしまい、お洒落になりません。で、この映画での着こなしが勉強になるかと目を皿にしてクラーク・ゲーブルを追ってみましたが、似合っているとは言えますが、お洒落とは言えない…。クラーク・ゲーブルをもってしてもお洒落にならないことが分かり、やっとこさあきらめることができました~。