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殊能将之 ハサミ男(講談社文庫)を読んで

今回の作品は殊能将之さんのハサミ男です。こちらの作品をネタバレ回避の抽象的感覚派読書感想文、推薦文を書いていきます。

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こちらの作品は殊能将之さんがメフィスト賞を取ってデビューするきっかけになった作品です。僕も現在、エンタメ長編を書いているので参考にするためにも読むことにしました。

大まかなあらすじは、主人公は最初名前を明かさずに進むわたし(ハサミ男)で、彼は頭が良くて美しい女子高生を殺害してハサミを突き刺すという猟奇的な趣味があった。3人目の犠牲者に狙いを定めて彼女の身辺調査をしていると、公園でハサミ男と全く同じ手口で殺害されているところを発見した。この事件について、本物のハサミ男視点と警察官視点で調査をしていく。本物のハサミ男は警察官から狙いを付けられるも、最終的には、思わぬ形で両者が相見えることになるのです。

僕はこの作品を読んで衝撃を受けました。めちゃくちゃ面白かったのです。上にも書いたように、この作品は読者の思っていなかった形で終結します。全員が騙されるような仕掛けが施されているのです。

僕が何を言いたいかわからない人ばかりだと思います。だけど、読んでみてくださいとしか言えないのです。でも確実に言えることは、読んだ人はみんな騙されるということです。その騙され方もある種爽快で、作風に反して読後感も爽やかな感じがします。

この作品には頻繁にミートパイを食べる描写が描かれているのですが、それがかなり上手で本当に美味しそうなのです。僕もこの作品を読みながらケチャップやソースで味付けられた挽肉や玉ねぎをパリパリのパイと一緒に食べているような気がしました。作品自体も結構長編なので、ホールケーキくらいの絶品ミートパイを食べている気がしました。最初はケチャップやソース、ニンニクなどの味を楽しんでいたが、途中からガラッと味変してどこかレモンの混じった酸味のあるパイを食しているような感じになりました。これはある一定量食べた時に急に襲って来るのです。

以上で今回の読書感想文を終えます。

以下。拙作について

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