見出し画像

82話 思い出してくれた理由

以前、婚活サイトで出会い音信不通になっていたヨシアキさんと再び会うことになった私。

当日、駅で待ち合せたけれど、
具体的な場所を指定しなかったため、探してうろうろしていたら声をかけられた。

「久しぶり。ちゃんと覚えててくれた」

「久しぶり~。もちろんだよ!」

「でも、さっきルノアール(喫茶店)の前にいたのに、気づかないで歩いていったよね」

お~い!それならそこで声かけてくれよ!
とはいえ、実は、好きだった割に顔うろ覚えだった。

店に入り、お互いの近況報告を始めました。

話題の中心は、男女関係の報告で、
お互い、「今はフリー」っていう確認をした。

「今も国立勤務なの?」

「いいや、鎌倉。最近移動した」

「それなら、勤務時間減ったんじゃない?良かったね」

「そう、神奈川勤務になって、神奈川の女性がいたなって思いだして連絡したんだ」

神奈川在住だと思ったから連絡したの?
会いやすいから?

「そうなんだ~。会いやすい人いないかなぁって思ったの?」

「そうなんだよね」

おい!
私自身が良かったわけじゃなくて、住んでる場所が良かったんかい!

「でも、東京に引っ越しちゃった。残念だね~(笑)」

「でも、神奈川に住んでるってだけで連絡したんじゃないからね!」

ふ~ん。

「こんな背が高くて素敵な女性、忘れないよ」

「ヨシアキさんって、背が高い人が好きだったんだっけ?」

「そうだよ。知らなかった?」

知らなかった!
背が高いところが気に入られてたのか!

再会して知ることもあるのね。

でも、私自身のことが良くって、
思い出してもらえたというより、
会いやすい場所に住んでて背が高い女を
今までの中で探したら私だったという感じがする。

思い出したきっかけなんて、どうでもいいか!
これから、関係をどう作っていくかだよね!

顔うろ覚えだったけど、好みだし、今回はちゃんと付き合いたいな。
前にみたいに急がないで、じっくり進んでいければ
と思ったのものの・・・・

食事後はウチに行って♥
前はすごく相性がいいと思ってたけど、そうでもなかったわ

結局、前回と同じ道をたどり始めた私なのでした。

励みになりますので、サポートしていただけると嬉しいです! よろしくお願いします。