はじめて、次を決めずに辞めることにしてみた
「ええーーっ!!そうなの?どうすんの?」
夫が唖然としていた。
1年後に辞めるよ。次の職場は決めないよ、と私が言ったからだ。
いつもいつも、私は自分で勝手に考えて、なんでも決めてしまう。
相談員の仕事をしてるのに、自分はあまり、人に相談しない。
なんかめんどくさいからだ。
誰かに話すときは、もうあらかた決まっている時なのだ。
だから現場でも、利用者さんたちが日々日々、たくさんの相談をしてくれることが、不思議で仕方なかった。
なんかあったら相談してね、とか、なんで相談してくれなかったの、と職員が過剰に言ってる感じも、違和感があった。
相談したくないことなんか、たくさんあるのに。
それに、なんか相談したって、悪いけど大したこと助言してないし、すぐ「主治医はなんて言ってるの?相談してみた?」とか、医療や誰かに投げてる。
「ダイジョブですよ。そんなん、聞かなくても、まずはやりたいようにやってみたらいいですよ。」
と、現場で何百回?言っただろう。
基本、人に指図されたくない私は、利用者さんにも指図しない。
過剰に、助言や提案もしない。
とにかくその時の現実を伝えて、どうするかはその人が決めること。
それが、厳しい、とか、(現実を伝えて)不安を煽っている、とか言われることもあった。
でもなぜか、利用者さんたちからは、
通院とか、大事な何かがあるときに、
「応援してほしい」
「背中を押してほしい」
「一発、カツ入れてもらっていいか」(何で?笑)
と、頼まれることが多かった。
「ダイジョウブ。なんとかなります。行ってらっしゃい。」
結果が良くても悪くても、大丈夫。なんとかなる。
私でよければ、一緒に受け止めるので。
その気持ちの、そばにいるので。
・・・・・
「で、辞めてどうするの?」
夫が小さい目を見開いて、ねえねえと聞いてくる。
えっと、、いくらか知らんけど退職金と、
もらったことないけど失業手当ってあるよね?
それで、とりあえずしばらくは暮らそうかと。。
で、そのあと、扶養に入れてもらっていい?
やり方は知らんけど。
会社に聞いといて。
「・・・・ふ、扶養?僕の?え??」
そうだよ。他に誰がいますかね。
・・・どうしちゃったんだこの嫁は、という戸惑いの顔で固まる夫。
ずーーっと、仕事ばっかりで来たのに、扶養に入れろだなんて。
自分でも、あたし何言ってんだろ(笑) と思いつつ。
でももう、一度決めたらまっしぐら。
そう、退職から今までの流れは、夫も、同居する義父も、最初は賛成ではなかったのだ。
そんな私だって、どうやって長くいる今の組織を辞めて、
その後、何の手続きをしたらいいかなんて、サッパリわかってなかった。
退職を1年後に決めたのは、長年雇ってもらった組織になるべく迷惑がかからないよう、ひそかに自分の仕事の整理をしたり、早いうちに上司に伝えたほうがいいと思ったから。
われながら、まじめだなあと思う。
1年あればなんとか整理できると思ったし。
でも、なかなか思うようには行かないんだコレがーー!!(笑)
辞めることを決めてからの、不思議体験?があったり。
いろんな人たちからの、熱い想いに押しつぶされそうになったり。
怒涛の1年、始まりますです。
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