見出し画像

出張を快適にするためにやっている4つのこと

某月某日
コロナでしばらく出張から遠ざかっていたが、久しぶりに出張(国内)に来た。
2009年の暮れにそれまで働いていたソニー・エリクソンを退職して独立してからはしばらく東京のクライアントとの仕事がほとんどだったため、出張というものから遠ざかっていたが、ソニー・エリクソンに努めていた時は毎月中国の北京か、スウェーデンのルンドという街によく出張していた。
特に北京は多い時は毎月1週間滞在していたので、1年の4分の1は北京にいるという生活をしていた。
この時にタフな出張を楽しくする方法を自分なりに見つけていったのだが、
今回久しぶりに出張するにあたってその時のノウハウをまた自然と実行している自分に気づいて、「あぁ、体に染み付いてるなぁ」、と思った。
僕が出張中、無意識に実践しているものはこんなものであーる。

クローゼットを使う

まずいちばん最初は、一番地味だが一番大切にしているこの習慣から。
僕はホテルにチェックインした直後に荷解きをして、持っている服を全部クローゼットにしまうようにしている。シャツやジャケットなどは全部ハンガーに掛けて、その他のものもクローゼットの引き出しにしまう。

スーツケースを空にして、スーツケースも、荷物台の上におくかクローゼットにしまうようにする

昔はスーツケースを床に開きっぱなしにして、その中からその日着るものを取り出して使うというスタイルをしばらく続けていた。(みなさんやってませんか?)

クローゼットに着るものがあるだけで、ホテルの部屋という慣れない空間がすこしだけ自分の空間になった気になれる、小さなようで大きな違いを生む習慣なので短期の出張でも是非試していただきたい。

地名、地形を把握する

次に僕が心がけていることが出張先の地形、地名を把握することである。

出張ではホテルの場所と出張先の会社やお店の場所がわかればそれで事足りる。

だが、僕は、時間の有る限りホテルの周りをうろうろして、地形や通りの名前を把握する。

地形?と思うかもしれないが、平坦な土地なのか、どちらが山側か、海側化、坂はどちらに向かって下っているのか、川はどこにあるのか、など地形もできるだけ把握し、東西南北の情報とドッキングして頭のなかにいれておく。

これは僕が学生の頃好きだったアメリカの詩人、ゲイリー・シュナイダーが「Sense of Place」と呼んでいたもので、「Sense of Place」が増えていくとそこにいることが精神的にも楽になり、また楽しくもなるのである。

画像2

お店を把握する

先の地名、地形を把握する過程でどこにどんなお店があるかも自然とわかるようになる。コインランドリーやカフェなど知っているお店が増えれば増えるほど滞在中にこういった場所が役に立つ場面がどんどん増えていく。

何度も同じ場所に出張する場合は、行きつけのお店を作っておくと、お店の人が「お久しぶりですね」とか、「次はいつ来るんですか?」と声を掛けてくれ、それだけで心が和むし、お店の人から、例えばどこどこのホテルが快適だとか、いつ祭りがあるとか、いろんな情報が入ってくる。

画像3

(出張先はアウェイなので、アウェイを少しでもホームに変えて出張を楽しく乗り切りましょう〜)


音楽を流す

これも基本的なことだから、「音楽なら聞きたい時に流すでしょ」と思わるれるかもしれないが、出張中ホテルでボートしているとついつい無音の空間の中に一人でボーっとしていることに気づく。

こういうときほど「音楽を聞こう」という発想がでてこず、ずーっとシーンとした空間のなかで緩慢な動きになっていることがある。

音楽をあえて流す習慣をつけると、こういうぼーっした時間が少なくなって体が動くようになるのでおすすめしたい。

ソニー・エリクソン時代に出張していたスウェーデンでは冬は太陽は1日に2時間ほどしか登らずあとはずっと真っ暗。太陽が登っているお昼でも地平線からわずかに登るだけなので日本の夕方のような空をしている。
朝起きても暗いし、朝食を食べているときも暗い。打ち合わせが終わって会社の外に出ても暗い。当然ホテルに返ってきても真っ暗である。

こういう環境のなかホテルの部屋で一人で無音でいると、ほとんど体が動かなくてつねにじーっとしていたのだが、ある時音楽をあえて大音量で流すことで、真っ暗の冬の北欧のホテルの一室でも体を思い通りに動かせることに気がついた。

それからはMP3ウォークマンと携帯型のスピーカーを出張に必ず持っていくようになった。北欧は朝日が出ないので、朝起きたらまずこのスピーカーで大音量で音楽を流して体を目覚めさせていたのである。

自分の会社を作ってからはスウェーデンに行くことはなくなったが、一度フィンランドのヘルシンキで真冬に行われるスタートアップの祭典、Slushに出展しに行ったことがあるが、このときもこの習慣に救われた。

北欧ではほぼマストと言ってもいいこの習慣、国内出張でも効果的なので是非試していただきたい。今はスマートフォンからのスピーカーでも十分いい音が流せるので、自分がなんか部屋でぼーっとしてるなと思ったら好きな音楽を大きめに流してみていただきたい。

画像1

(北欧の朝。暗い。。)

以上、全て、なんら特別な習慣に聞こえないものばかりですがこれらのことをしっかり出張初日から実行することで出張の体験がガラッと変わるので是非一度やってみてください!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?