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設計事務所の経営を見える化する

決算の数字を公開

弊社は、年に2回社内向けに経営報告会をする。
今月がちょうど決算の数字が確定し、そのタイミングだった。
メンバーは必参加だが、パートナーも参加できる。

目的は、会社の現状と向かうべき未来を共有すること。
内容は、前期の決算の数字(売上、外注原価、人件費、利益)を全て公開し、会社として今期何に注力するのかを発表する。

この時期になると、数字と向き合いながら1年前に言ったことをちゃんと実践できているか。答え合わせをしながら、ちゃんと達成したい未来に向かえているかを自分自身で確認しながら資料を作成する。

代表を引き継いでからちょうど4年が経ったが、4年間増収増益で迎えることができた。
お仕事を共にさせていただいている方々には改めて感謝である。

会社のスタンス

経営報告なので、メンバーからしたら馴染みのない数字情報が沢山並ぶ。
自分がサラリーマンの時、将来独立したいと思っていたので、会社のPLやBSなど決算情報は極力見るようにはしていたし、できる限り理解しようと思っていた。しかし、今思えば半分も理解できていなかった。

だからメンバーがそもそも全てを理解するのは難しいとわかっているが、
会社の運営を公明正大にやっていきたいというスタンスを会社として大事にしていることと
将来独立するメンバーがいれば少しでも糧にして欲しいと思っているからやっている。

以前にも話したが、
小さい会社が多いこの業界は、公私が曖昧な状態で会社を経営している場合が多く、経営者本人もよくわかっていない場合も少なくない。
デザインが優れていても、財務的なことを理解していなければ、
車の前輪は立派だが、後輪が外れていて、ちゃんと走らない車に乗っているようなものだ。

今回は、メンバーに経営的な内容でどんなことが聞けたら嬉しい?と聞くと
「自分が独立した時に一体どれくらいを稼いだら食べていけるのかをイメージできたら」と言われたので、
会社の数字を分解して、できる限りわかりやすく伝えた。

実際は自分でやり出したら目の前の仕事に必死になりながら学んでいくのだと思うが、
「クルでこんなこと言ってたなー」と思い出して、その時に相談に来てくれたら嬉しく思っている。

今期頑張ること

その中で今期会社として頑張ることを発表した。

1、広報
2、アウトプットの質

一つ目は広報。
数名の設計事務所だとなかなかやりたくても広報のリソースを割きづらい。
うちもそうだったが、よくあるのは、ずいぶん前に作ったホームページが全然更新されていなかったり、携帯などで見るのにも最適化されていないかったりする。

特にKURUは、企画段階から並走したり建物が出来上がってからも運営をサポートしたり、また不動産的なアプローチもするので、
それがなかなか外部に対してうまく伝わっていないのが悩みだった。

年初あたりから外部のサポートをいただきながら広報チームが社内にでき、どうにかこうにか走りながら外部への発信を始めた。
急に仕事にはならないが、「いつも見てます」とか「手伝えることありますか?」とかお声がけいただくことも増えていてとても嬉しい。

報告会では、改めてちゃんと社内で宣言して、広報は全員協力しながらやっていこうと発信した。
このnoteも月1本発信することを課せられている笑

二つ目はアウトプットの質。
デザインの会社でアウトプットの質を上げるなど至極当然のことではあるが、お客様の期待を1%でも超えよう。そのためには会社として厳しいジャッジもするし、意見をぶつけ合うことを恐れず、いいアウトプットのためにチームで良い摩擦を起こそう。と発信した。

チームのメンバーが増え、案件の数も増え、以前より大きなプロジェクトも増えているからこそ、会社として改めて質にこだわってやっていきたい。

また今期から新たな動きとして、不動産の購入、そして工事の受注ができるように準備している。
まだまだやりたいことは沢山あるが、設計事務所をフェアに経営し、スタンスはブレずにチャレンジしていきたい。


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