02 ~受電設備・保安協会状況~
どうも。
受電設備業界の話です。
これは、世の中の、大半の人がどうでもいい話です。
でも、設備保全に携わる人には非常に「興味深い話」です。
なぜ、興味深いなんて、言えるのか。
それは、この数年で、受電設備の保安管理状況が大きく大きく変わりました。
ビジネスとして、これは非常に面白い状況になったのです。
回りくどく書きました。
でも、まだまだ回りくどく書きます。
周知の事かもしれませんが、
保安管理 とは何か。
「自家用電気工作物」
「キュービクル」
そんな言葉を聞いたことありませんか?
さぞ、少ない事でしょう。
(を前提として、少しだけ書きます)
「〇〇電気保安協会」という言葉なら、聞いた事がある人も多いかもしれませんね。
〇〇電気保安協会 が何をしているかと言うと、
「一定規模以上、電気を使う建物には、
電気の責任者を定めて、点検をさせないといけない」
そんな法律になってます。
法律?我が家はそんな点検の手配なんてしてねーぞ、って方も多いでしょう。
一定規模、というイメージは、
コンビニくらい電気を使う建物で、調理場があるようなコンビニだと点検が必要な規模。売場だけのコンビニなら対象外っていうくらいのイメージが近いかもしれませんね。
一定規模以上の建物はこの国にはゴロゴロ存在しており、
その全ての建物が、法律上「主任技術者」という国家資格を持った責任者によって電気設備(自家用電気工作物やキュービクルと呼びます)の点検をするよう、手配をしなければいけません。
多くの建物所有者は、自社の社員や所有者自身にそう言った国家資格は持っていないケースがほとんどなので、建物の管理会社や〇〇電気保安協会に、主任技術者での点検を依頼するのです。
この、主任技術者と呼ばれる受電設備の責任者。
もう、
全然
人 が足りてないんです。
業界内で、深刻な「高齢化」
点検にまわる高齢の主任技術者、
「けっこう高齢ですね。。」
と見守る依頼主(建物オーナー)
そんな光景も、ゴロゴロあります。
「ワシ、もう引退したいのですが。。。」
耳の痛いお言葉。
いつまでも健康で仕事を続けて欲しいと心から思います。
雇用する主任技術者の退職。
保安協会に所属すると、主任技術者は一人あたり一定の持ち点が与えられます。
設備規模や点検頻度により、ひと建物が〇点と、決まっているのです。
これは1人の主任技術者が、ひと月に何件も見回れるものでは無い、という概念から、点検可能件数に上限を持たせるため、と考えられています。
今、保安協会への外部委託のご依頼は、まさに引っ張りダコ状態です。
今まで、管理会社で主任技術者を選任していた施設も、
管理会社側で資格所有者が居なくなるとかで、保安協会へ依頼される事が多くなってきたり、大手保安協会が人材確保の波に乗り越えられてないためか、顧客がどんどん民間保安協会へ流れ込んで来ている状況となり、これが「かなり激しい」のです。
「うちも見て!」
「ここなら対応できると聞いて来ました!」
「電気止まっちゃった!誰も責任者いなかったみたい!すぐ契約するから早く来て!」
昔は何件も何件も営業に周り、
契約を頂けくために、どのようにお客様に自社のサービスを知って頂くか。
たくさん電気を使う施設は、それだけ多くの電気代を支払っており、あの手この手で手を打てば、けっこう電気代って下がるのです。
電気代を下げるスキルは、
保安協会の人間はとても優秀なスキルを持っています(うまく活用してね)
営業は、電気代をバンバン下げる代わりに、
保安契約を他社から切り替えてね、
そんな提案をしで喜んで頂き、たくさん切替契約を頂いていました。
が、
今はある意味、駆け込み寺的な依頼も多くなって来た事も多く、契約を無数に受けすぎると、点検させる人が足りなくなってくるのです。
所有者さんによっては、
「保安協会から、点数が一杯で無理だと、契約を断られた」と
言われた事がある方、それがこういった意味合いとなります。
つづく
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