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晴れた。洗濯して外に干せるな。 晴れた日にほぼ毎回浮かぶ思考。 洗濯槽にお湯を入れていたとき、ふと浮かんだ。 そうか。 私はまだどこかで、親が私にしてくれたことと同じことを、自分もしようとしていたのだ。 だけどそれは、今の私の考え、生き方とまったく違う。 だからこそ、苦しかったのだ。 「そうしろ」と強要されたわけではない。だからこそ、身体の奥に静かに沈んでいて、とても小さくて、だから、なかなか気付けないでいたもの。 それは、私の両親が私と兄へ残した愛のカタチだった