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たわむれ

光に透けて
きらきらと舞う塵を
夜の闇のまなうらに
めくるめく渦を

まるで全身が目になって
そのものであるかのように
眺めていられたのは
いつまでのことだったか

目を瞑り
眼を瞠れば
雫だったおさなごは
いまここにも ともにある

心躍らせて見つめたのは
かつての未来だったか
新しかった世界が いま
懐かしく潤んでいる


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