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洋食の大乱闘スマッシュブラザーズ『トルコライス』を喰らいに行け! #ご当地グルメ

#ご当地グルメ

例えばさ。
童心に返った飯が食べたいとするじゃん。おもちゃが欲しくてもハッピーセットとか大人は頼みにくいじゃん。どれだけ美味しそうでも、お子様セットとかファミレスで食えないじゃん。

お子様になりたい(なりたいってか戻りたい)大人様にとっちゃあ何かと息苦しいこの時代。せめて食事ぐらい、童心に返って自分の好きな食べ物をぜーんぶ一緒くたにしてバクバク食べられたらいいのに!!って考えている人は多いはず。

え?多くない?そんなことはないだろう。
みんな抑圧しているだけさ。

しかし、そんな子供の気持ちをいつまでも忘れない無邪気でイノセントで好奇心旺盛なあなたの気持ちに応えてくれる一皿があるんです。そう、ここ長崎県長崎市にはね。どうも、前置きが長くなりました、長崎に旅行に来ている瑞野蒼人です。

というわけで行ってきました。
こちらが、なんと九州最古の喫茶店とされる
「ツル茶ん」というお店です。

ここでいただけるのが長崎のご当地グルメ「トルコライス」。この料理を味わうならまずここをおすすめされる、というぐらいポピュラーなお店である。は?なんで長崎でトルコ?そしてライス?という疑問符が皆さんの頭の中に浮かんでいるのが見えますよ〜。

場所は「浜の町アーケード」という商店街をずーっと東に歩き切ってちょうど屋根がなくなったところ。私はピークを避けて11時ぐらいに来たんですが、もう席はほとんど埋まってる。やはり長崎観光の定番の店ということで訪れる人は多いようですね。

メニューを眺めるのもそこそこに、店員さんにオーダーを通す。「トルコライスで」。これ以外は毛頭食べる気なんてなかった。トルコライストルコライス、と頭の中で反芻しながらここまで歩いてきて、オムライス頼むような馬鹿ではないからな。

はい、出ました〜。
見てくださいよ。朝11時に飯として食うには
あまりにもパンチが効きすぎているこのボリューム。

さあ、やっとトルコライスがなんたるかをここでご説明できます。皆さんの疑問にお答えしましょう。トルコライスとは、なんと大皿一つの中に、トンカツ、ピラフ、カレー、サラダ、スパゲティが全て一体化している料理なのです。まさに、洋食界のバトルロワイヤル、大乱闘スマッシュブラザーズ状態なご当地グルメなのです。

由来は諸説あって、「レストラントルコで出されていた説」「トルコのピラフに寄せた説」「地理的な命名がなされた説」などありますが、はっきりとしていません。トルコと関係あるかもしんないし関係ないかもしんない。なんともフワッとしてますがまあ美味けりゃなんでもいいんですよ。

というわけで、朝飯を食わず
究極に腹ペコだった私が早速がっつきます。

トンカツは薄めの豚肉を使ってるんですが、一枚がとにかくデカいので食べやすいのに食べ応え十分。カレーは辛すぎず、コクがあって下のバターピラフともトンカツともすごくベストマッチ。パンチのある飯に疲れたら、サラダが箸休めになってくれる。これでまた戦闘体制。ボリュームたっぷりなのに、一気に食い尽くせる。

そうなんです。この料理は、スパゲティもピラフもカレーも、どれかが味の主張が激しすぎたらダメなんです。皿の上に乗っかってる全てのものが調和が取れてないと、トルコライスは成立しない。そういう意味では最高のシンフォニーを奏でてくれる素敵な料理でした。

まさに美味しいとこどり全開のご当地グルメでした。どこかのファミレスが商品化して全国展開したら、あっという間に大ヒットしそうなのになぁ。まあでも、長崎に来て食べることに意味があるのかもねぇ。

と、いうことで皆さんもお子様に戻りたいときは長崎でトルコライス食べて、締めはミルクセーキ(長崎の喫茶店ならこれも有名です)で豪遊しちゃってください。へへへ。



おしまい。



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