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人類、己の性癖や価値観や利益のために創作してほしい(木星おうし座入り)

みなさんは創作を楽しんでいますか?
趣味とか性癖を剥き出しにしていますか?
拙い作品であっても、「自分がつくった」ということを愛おしむことができていますか?

やたらと圧の強い問いかけから記事を始めてしまいましたが、ノリと勢いで書いてみただけで深い意味はないです。

ちなみに私は、創作を楽しめているのはとてもいいことだけれど、それが創作における「正しさ」になってしまったらつまらないな~と思っている派です。
苦しみから逃れるために創作をしてもいいし、怒りや殺意を発散するために創作をしてもいいし、なにかを呪うために創作をしてもいい。いずれにせよ、それをおもしろいと感じるひとは現れるし、救われるひともいるでしょう。
作り手からすると「どうして!?」とか「知らんがな」となることもありそうですが、不本意さもまた創作の動機につながります。永久機関ですね。

私は主に「創作をしている人」に向けた占いサービスを提供している自営業者です。平たくいえば占い師です。
いろんな方の作品を拝見する機会がとても多く、趣味でも同人商業問わずあんなコンテンツやこんなコンテンツを摂取しています。つまり、現代における創作の“豊かさ”をがっつり享受しているタイプの人間です。
日々「わーなんだこれ!?なんだこれ!?!?なんだこれ!!!!!」とか「こんな作品を読めるなんて…この歳まで生きていてよかったな…」とか「これを作っちゃう人がいること自体すげ~!」とかはしゃぎながら、創作物に触れることを喜びながら生きています。本当です。信じてください。

社会にとって、時代にとって、あるいは自分にとって「正しい」創作および作品しか存在しなかったら、たぶん世界はずっと単調で、退屈で、かといって現状より治安がいいわけでもないと思います。うっかり手垢のついたディストピアみたいな話をしてしまったな。

胡乱を求めて占い記事を開いたはずが当たり前の話を読まされていた…という流れになってしまうのは筆者的にもクソつまらなくて恐縮ですが、だれかがおもしろいと感じる作品は「正しい」作品とはかぎりませんし、すばらしい作品が生み出された動機も様々です。
「正しい」作品が「正しい」影響を及ぼすかというと、そうともかぎらない。だれかの「正しさ」で救われる人もいれば、追い詰められる人もいる。
だからこそ、正しいとか正しくないとかそんなこと関係なく、さまざまな人が創作をし、膨大な作品たちが日々生まれては埋もれてゆくこの社会は、とても豊かだと感じます。どうにかしてこの豊かさを少しでも長く保ちたいとも思います。
ちなみに、「(作品たちが)埋もれてゆく」という棘のある言い回しをしてしまいましたが、べつにだれかに殴りかかろうという気はありません。「すべての創作物が特別で注目されるべきである」と語ってしまうと、そう在るための努力を作り手にも受け手にも強いているみたいでなんだか嫌だな~という気持ちがあるだけです。がんばりたくない。

さて、なぜ長々と「『正しい』創作と豊かさ」について語ったのかというと、2023年5月17日に木星がおうし座に移動するからです。
“いわゆる12星座”は黄道を12分割した“座標”なので、この記述には「お空の木星がおうし座の領域に突入したよ~」程度の意味しかありません。単なる事実を述べているだけです。
その上で、事実を西洋占星術の象徴を用いて“解釈”して、創作がらみの物事と結びつけて、「木星おうし座入りって、創作活動においてはこんな意味があると思うよ~」と語ってみたのが、この記事です。つまり与太話です。
木星は「正しさ」を司り、おうし座は「豊かさ」を表す星座です。なので「『正しい』創作と豊かさ」について、つらつらと書いていたわけです。

実は「木星おうし座入りなんてスルーしてスプラトゥーンでもしよ~!」と思っていました。
けれど、大好きなバンドのライブに行って、MCで「僕がこんな詩を書いても許される世界が、少しでも長く続いてほしい(うろ覚え)」という話を聞いて、「あ~!これって木星おうし座っぽい!」とテンションが上がってしまいました。
テンションが上がると人はなにをするのでしょうか? 生産です。
そのバンドには末永く活動してほしいので、様々な創作物が実る豊かな世界であり続けてもらうために、あわててこの記事を書いています。前半で書いた「『正しい』創作だけではつまらない」ももちろん本音ですが、実際はもっとスケールの小さな動機がきっかけになっています。インターネットの片隅で与太話をしたところで埋もれるだけだとわかっていても、そんなことどうでもいいです。

この記事の根底には私利私欲だけがあり、読者の方にとって「役に立つ」内容にしようという気はさらさらないです。
でも、それもまたおうし座の木星らしいと思います。
個人が「自分のために表現したいんだ!」と己の性癖や価値観や利益のために表現し、作品を作り上げていくことは、「どんな創作(物)であってもいい」という“豊かさ”に繋がっていくはずです。

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