「麻枝准は面白いんだ」と叫び続ける奴らの『ヘブンバーンズレッド』

「一時代を築いたシナリオライターをメインコンセプトに据えたゲーム」と問われると、奈須きのこと『Fate/Grand Order』が思い浮かぶ人も多いことでしょう。
でも同コンセプトのゲームで今一番注目の作品ということであれば、私は麻枝准と『ヘブンバーンズレッド』を推します。
先日一周年を迎えて現在アニバーサリーキャンペーン中ということもありますが、一番推したい理由はプレイ中に「『このクリエイターの作るものは全て面白いんだ!』と信じているな!」と感じるゲームだからですね。
麻枝准の作るものを多くの人に知ってもらいたい。楽しんでもらいたい。
その意思で『ヘブンバーンズレッド』は面白いことになっている。

麻枝准の魅力って何かと言われると、漫才的やりとりをベースにしたキャラの掛け合いで構成される「何気ない日常」と「日常の喪失からどうやって再び歩き始めるのか」だと思うんですよ。
漫才的で賑やかなキャラ同士の掛け合いが、キャラクターそのものやキャラクターを取り巻く関係性に愛着を沸かせるし、それらのベースにあった日常が失われたことに喪失感を覚えてしまう。
そしてその喪失感を抱えてどう生きるのか。どう歩いていくのか。
そういう悲劇を悲劇で終わらせずに「だからこそ生きる」に繋いでくるところが好きなんですけど、『ヘブンバーンズレッド』は「人類と侵略生命体との戦争」という物語設定だからこそ「日常を生きよう」とするところが泣きと熱さの両方があって凄くいいんですよ。立ち絵だけでなくCGモデルでのアニメーションも組み合わせて、テキストだけではなく全体でそれを描いている。麻枝准の良さが詰まってると言っても過言ではないかなと思います。

また麻枝准といえば「作曲出来るのでシナリオに合わせた楽曲を自分で制作する」という稀有なシナリオライターですが、『ヘブンバーンズレッド』でもその辺りは健在で、「シナリオを読んでて欲しい音がゲームの中にしっかりとある」をやっている。そのおかげで盛り上がりが半端じゃないですね。まあイベントごとぐらいのペースで楽曲を制作しているので、楽曲数がえげつないことになってるんですが、24日のアップデートでミニゲームとしてリズムゲームが実装されるそうなので聞くのは誰でもできそうですね。

ゲーム部分についてですが、概ね行動コスト管理を考えて立ち回る「RPG」なので特別語ることはないんですが、「イベントは常設化されている(なので過去の配布SRなどはいつでも入手可能)」「育成は放置プレイ可能」「デイリーは終わらせようと思えば10分かからずに終わる」「シナリオ進行は特に急かされない」といった感じです。あとオートバトルがあります。それも「弱点攻撃できるならそれを優先して使う」みたいなAIが搭載された奴が。
全体的には育成とバッファーが大事なゲームかなと。
育成は本当に普通のRPGみたいな作りなので、私は普段はデイリー+放置で時間がある時にイベントやメインシナリオを進めてますが、これでもそれなりにやれてます。

そんなわけで。
今『ANGLE BEATS!』コラボが開催中で、こちらは実質的な続編になってるので気になる方は是非プレイしてみてください。Steamでも出来るよ!





プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。