見出し画像

『ワッチャプリマジ!』プリマジ体験の熱いゲーム&「私の生き方」が楽しめそうなアニメ

ついにこの日がやってきた!『ワッチャプリマジ!』が始まるその時が!

発表されてからというものずっと楽しみにしていた作品に、ついに触れることが出来る!ついに見ることが出来る!とワクワクでゲームの稼働開始日(10/1)とアニメの放送開始日(10/3)を迎えたわけですが、どちらも私の心を鷲掴みにする素晴らしい出来で感動しました。
ゲームは「全く新しいIPを作るぞ!」という意気込みすら感じさせるほど抜本的な変更を加えつつも、芯の部分で「プリティーシリーズらしさ」を噛み締められる作品になっていましたし、アニメは「これから先の10年の最初の1ページになるもの」として楽しかったです。CGライブも音楽も本当に素晴らしくて、ファンとしても、新しく触れる人間としても最高でした。

そんな『ワッチャプリマジ!』漬けの三日間で、「この作品のここが凄い!」とか「ここが面白い!」とか感じたこと、思ったことをまとめて掲載します。

私がマジになれる生き方を

まずはアニメの話から。
今日放送が始まった『ワッチャプリマジ!』一話ですが、私は「これは生き方の物語なんだ」と受け止めました。

主役の陽比野まつりはプリマジのナンバーワンを決定するプリマジグランドフェスティバルで優勝したジェニファー・純恋・ソルに憧れ、プリマジのステージに立つ事を夢見ている女の子です。でも「夢」と言えるものもなく、勇気も持てない彼女は憧れのステージに立つ事はできませんでした。
そんな彼女がステージに立つことが出来たのは「夢を見つけたから」でも「憧れを追いかけたから」でもありません。
彼女がステージに立つ事が出来たのは、「カッコイイ自分でいたい!!」と思ったからです。<マジ>になっている<<カッコイイ自分>>でいたいから、彼女はプリマジのステージに立ったのです。
これはつまり「自分はどう生きていきたいのか」ってことなんですよ。
まつりは「カッコイイ自分で生きていきたい」からプリマジでデビューする。そこに夢も憧れもない。ただ私が私らしく生きるためなんです。
だからこれといった夢がなくても、まつりはデビューする。だってそう生きるって決めたことだから。

「大魔法使いになりたい」という夢を掲げるみゃむや、プリマジが大好きで世界に愛を伝え続けるジェニファー、幼馴染のとうまと言った「具体的な夢を持つもの」の存在が結構強く印象に残る一話だったと思いますが、そういう「夢を持っている人」がいっぱいいるからこそ、まつりの「私はこう生きていきたい」って輝いていると思うんです。
だって夢を持ってない子ってやっぱりいるじゃないですか。
誰もが夢を持っているわけではないし、仮に持っていたとしてもその夢を誰もが叶えられるわけでもない。でも「どう生きるか」を決めることは出来る。
「私はこう生きたい」と本気で思った生き方をしている人って、夢を語る人と同じで輝いてるんですよ。カッコイイな!と思える。
また「こう生きたい」の中にはやっぱり恋愛とかも必要だと思うんですよ。恋愛だけが全てじゃないけど、恋愛も生き方を決めるため必要な要素の一つでしょう? 一話の中にはそういう要素も織り交ぜられていましたし、OPにもそれっぽい要素がありましたね。

いずれにしても佐藤順一総監督、小林浩輔監督、そしてシリーズ構成の坪田文さんが描く「どう生きていきたいのか」が楽しみですね。

魔法のような体験が出来るリズムゲーム

アニメは以上の通りですが、では10月1日から稼働開始となったアーケードゲームはどうかというと、こちらもとても面白いゲームとなっていました。
基本的には2ボタン+タッチパネル使用の「リズムゲーム」で、タッチパネルを利用する箇所では直接メインモニターをタッチする形式。『キラッとプリ☆チャン』と比較するとモニターの位置が若干前に設置されているので、メインユーザーである子どもにもタッチしやすくなっているかなと思います。
この辺は『プリパラ』『キラッとプリ☆チャン』で使用されていた筐体から一新したからこそのものですね。代わりにモニター前のスペースが狭くなっていますが、リズムゲーム用のボタンとボーナスなどがつくQRコードの読み込み用のパネルぐらいしかないので無駄なところは切り詰めた結果、ここに行きついた感じがします。スピーカーは若干大きくなりましたし、モニターの縁取りがゲームに合わせて光る仕組みとなっておりました。

そんな『ワッチャプリマジ!』をプレイしていて強く感じたのは「魔法のような体験が出来るゲーム」ということでした。
前述したように、『ワッチャプリマジ!』はリズムゲームです。
『プリティーリズム』から受け継がれてきたコーディネートをする遊び、『プリパラ』で導入され、『キラッとプリ☆チャン』が発展させた「貴方だけの体験」と言った部分は継承されていますが、基本的な部分は「リズムゲーム」であり、リズムゲームをプレイすることで「ワッチャ(=スコア)」を稼ぎ、プリマジスタとしてのランクを上げていくゲームです。
では、どこが「魔法のような体験」かというと、リズムゲーム部分の演出なんですよ。

『ワッチャプリマジ!』の舞台となる「プリマジ」は魔法がある世界です。
魔法の力でライブを行うのですが、ここの「魔法のある世界だからこそできるライブ」が凄まじい。
まずステージがガンガン形を変えていく。
Aメロが終わったらもう変わっているし、空中ステージでのライブが当たり前のように存在している。いつものスペシャルアピールの後はステージに縦に長い大階段が出現して、その中腹辺りで「コーデメイツ」と呼ばれる妖精たちを引き連れてライブをする。そしてそれに合わせて筐体そのものが光る。
この辺の演出面での強化は見ているだけで楽しい。「魔法の世界だ」という事を強く実感させてくれる。やっていることを文字で起こすと派手そうに見えますけど、実際には「派手なんだけど落ち着いた雰囲気がある」という辺りに着地しているのもいいですね。
またゲーム体験としても「遊びの種類と密度を上げた」という感じがします。
『プリパラ』『キラッとプリ☆チャン』は3ボタン式のリズムゲームなので、リズムゲームパートで出来ることがそれほど多くなかった。それでも面白かったのはやっぱり演出面が楽しかったり、変化をつけていたからなんですが、『ワッチャプリマジ!』ではタッチパネルの操作を加えた事で、遊びの種類が増えました。
例えば「リズムゲーム中に画面に流れてくるアイコンをタップする」とか、「筐体に差し込んだプリマジカードをタップする」とか。
これらそのものはシンプルな遊びなんですけど、『プリパラ』『キラッとプリチャン』で存在していたものを絡めると、遊びの種類は間違いなく増えているし、これだけあると遊びの組み合わせ方もある。そしてこういう遊びを惜しみなく一回のリズムゲームパートに詰め込んでいる。
その結果リズムゲームパートの密度が半端ない。次から次へと様々なものが出てくるので、時間を忘れるほど楽しい。楽しすぎてあっという間に一回のプレイが終わる「魔法」にかけられてしまったのかと思うほどでした。

また「プリマジは魔法の世界だよ」という事を意識させるためか、ゲーム中で描写される現実世界の描写が「5年ぐらい先に実現してそうな街」なのも面白かったです。
片や近未来SFの世界。片や魔法の世界。
違う方向性を目指すことで、それぞれの世界が強調されていて、より「プリマジの世界」が楽しく見えるように感じました。

ゲーム外での面白さ

またゲーム外での面白さもこの手のゲームの重要な点ですね。
個人的に気になったのは「プリマジカード」と「マイページ機能」です。

「プリマジカード」とは『ワッチャプリマジ!』で使用するカードの事なのですが、ステンドグラスを意識したカードデザインとカード自体が結構厚みがあるので、筐体から出てきた時に嬉しさがありますね。
これはプロフカードで、プレイ開始時に自分のデータを呼び出すものなのですが、そのプロフカードに自分のマイキャラが描かれているのはそれだけでこみあげてくるものがあります。

画像1

またこれらがオンデマンド印刷、つまり筐体で印刷されているものなのも凄いと思うんですよ。コーディネート用のアイテムもその場で印刷されるので、ゲーム中に登場したものが自分の手元にある感が半端じゃない!
またプロフカードに印刷するマイキャラを細かくいじれるのも良かったです。ポーズもコーデも自由に変更できるし、背景カラーもランダムじゃない。
まさしく「自分のプロフ」と言えるカードを筐体だけで作れるので、マイキャラをいじるたびに作りたくなる魔力がありますね。

「マイページ」はそんなマイキャラを拡張するものです。
公式HPで確認する事が出来るのですが、「プレイごとに自分がその回でプレイしたコーデでの画像が保存される」というフォトアルバム機能が熱いですね。
これまでの『プリパラ』『キラッとプリ☆チャン』は、ゲーム内のあれこれでマイキャラ画像を正規の方法で保存することは出来ませんでしたが、『ワッチャプリマジ!!』ではプレイごとに保存されるため、自分のマイキャラをいつでも確認できるようになったんですよ!DLも対応しているので、SNSでも自慢しやすくなったのは大きいかなと思います。

画像2


また地味なことですが、「コーデの排出状況」をユーザー情報と紐づけているので、自分がどのコーデを持っていないのか確認しやすくなったのもありがたいですね。
これはゲーム中でも「持っている/持っていない」が反映されており、記憶違いでダブりを量産する事が少なくなったのは嬉しいです。

結びに

そんなわけで三日間の濃厚な新体験をさせてもらったんですが、自分の予想を遥かに超えるほど面白いものが出てきたな……!と感動しております。
『プリパラ』や『キラッとプリ☆チャン』の時もそうなんですが、良い意味でシリーズにこだわってないんですよね。
「プリティーシリーズ」というシリーズに加わる以上、ある程度意識はしていると思いますが、そこにあまりこだわりすぎていない。「子供達に何を伝えたいのか」「何を楽しんでほしいのか」を意識し、組み上げていく中で「プリティーシリーズらしさ」というパーツが使われている。
だから『プリティーリズム』や『プリパラ』や『キラッとプリ☆チャン』を感じる部分はあるけれど、それとは別物であることがひと目見ただけで分かる。そういう「良い意味でのこだわらなさ」が今回も発揮されていると思いますね。
「ワッチャ!」って応援もなんか異国情緒じみた響きがあっていいですね!

そんなわけでついに始まった『ワッチャプリマジ!』でまつり達がどんな生き様を見せてくれるのか、楽しみにしております。
それにしてもED曲の作曲がTeddyLoidって凄い時代ですね……。滅茶苦茶嬉しいですけど……。


プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。