今の女児向けアニメとプリキュア

ふとした時に「<<今の女児向けアニメ>>の話になった時、プリキュアシリーズのみしか取り上げないものに意味はあるのだろうか」と考えることがあります。
「なかよし系」という括りであればプリキュアシリーズのみを取り上げる事に異論はありません。実際現状放送されているのはプリキュアシリーズぐらいであり、それほど違和感はないのですが、その括りが存在しない場合、つまり「<<今の女児向けアニメ>>」という全体について言及する上で「プリキュアシリーズのみ」というのは、専門的に追っている人間からすれば明らかに不自然だからです。

だって今の女児向けアニメって、プリキュアシリーズ以外にもいくつも展開されているではないですか。
例えば今月から放送開始した『ワッチャプリマジ!』だってそうですし、サンリオアニメとしてはジュエルペットシリーズぶりとなる『ミュークルドリーミーみっくす!』も放送されています。
既に放送終了していますが、『ガル学。〜聖ガールズスクエア学院〜』もありましたし、来年夏に映画になることが発表された『アイカツプラネット!』、ディズニーサンデーシリーズもありましたね。
今は亡きアニメサタデー630では『プリプリちぃちゃん!!』『100%パスカル先生』辺りも忘れたくないですね。特に『プリプリちぃちゃん!!』は麻倉ももの歌が土曜朝から聞けるという凄い時間でした
また「女児向けコンテンツ」と視野を広げてみると、ガールズ戦士シリーズ五作目となる『ビッ友×戦士キラメキパワーズ!』もありましたし、実写ドラマとして『ガル学。〜ガールズガーデン〜』も放送されていました。

そういう状況にも関わらず、プリキュアシリーズだけが取り上げられ、「女児向けアニメ」の代名詞として扱われているのは「長い歴史のある女児向けアニメとして有名」というのがやはり大きいのでしょう。
プリキュアの人気というのは、これだけ豊富な女児向けコンテンツ界隈でも、やはり一番人気があると言わざるを得ない。
歴史に関しても今年で17年目ですから、第一作目の『ふたりはプリキュア』のメインターゲットだった層は成人を迎えている頃なので、やはり積み重ねた歴史というのはそれはもう長い。ここまで続いてるのは「女児向け」とか関係なく「凄いもの」ですしね。
ただ歴史という意味ではプリティーシリーズも今年で11年目ですし、アイカツ!シリーズも9年目になるわけで、プリキュアほどではないにしても長い歴史があることは間違いない。
「プリキュアほどの歴史や知名度ではないから」と軽く扱ってしまっていいものではない、と思うのです。プリキュアを見ていても「なんか違う」と思ってしまう子も、他の作品では「私はこれが好き」となることもあるわけですしね。

そうした事情もあってか、「プリキュアで女児向けアニメを語る」を見ていると、もう少しだけ女児向けアニメが溢れている事に気づいてほしいなぁと、女児向けアニメ中心の視聴をしている身としては思うのですが、まあ難しいですよね。

だって本気で見始めると日曜午前とか潰れますし。
『ミュークルドリーミーみっくす!』を見終えてから『ワッチャプリマジ!』の感想戦をやってたら一日が潰れる。
土曜朝にプリティーリズムが放送していた時の事を思い出しますね!

プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。