2022年に100時間以上も楽しませようとするゲームを出すんじゃない

現代を生きる人間にとって時間の価値は高い。
漫画、アニメ、映画、小説。世界には娯楽に溢れすぎていて、自分が心惹かれたものだけを追い求めても、時間が絶対的に足りない。そんな中で「まだ終わりが見えないけど、絶対に時間がかかるなこれ」と思うものに手を出したらどうなる? もう、『終わり』である。

7月27日に『ゼノブレイド3』が発売されました。
「Wiiの傑作RPG」として語られる『ゼノブレイド』『ゼノブレイドクロス』、「switch初期の大作RPG」として評価され、最近では『大乱闘スマッシュブラザーズ』への参戦により一躍知名度を上げた『ゼノブレイド2』に連なる最新作が遂に発売されたのです。
『ゼノブレイド』も『ゼノブレイド2』も好きな人間としては「やらないと死ぬに死にきれない」とすら思う作品なので、発売日に購入して作業の合間に少しづつ進めているのですが、このゲームを開始してしまったことを少し後悔しております。
なぜなら少しプレイしただけで「開発者のクリア想定は100時間、ガチで遊ぶと130時間、最短で行っても60時間ぐらいかかる」ということが理解できてしまったから。長年ゲームをやり続けてきた私の直感が、少し触っただけで「これはちょっと時間がかかりすぎるゲームだ」と告げているのです。
『ゼノブレイド3』がなぜここまで時間がかかるのかというと、「広大なフィールドを歩き回る」というシリーズの特徴と、一つ一つの街の住民レベルですらキャラクターを魅力的に描く!ということを大事にしているせいなのですが、おかげで「ちょっとプレイしよう」がちょっとどころで済まない。
メインストーリーもかなり長めの話になっているので一区切りつくところまで進めると時間が溶けるし、サブクエストを進めようと思ったらサブクエストも結構な数が用意されていてなかなかに重い。では育成要素をこなしておくか!と育成に力を入れると、本作はクラスチェンジの概念が存在するのでそれだけでも時間が流れていく。
自由行動が出来るようになると、触れる事が出来るコンテンツが一気に広がるのも恐ろしい。物量が尋常ではないのでこれだけでも「100時間かかるわこれ」というのを察してしまうほど尋常ではない物量で殴ってくる。
なんだこれは。本当に2022年に発売されたゲームなんですか?
「物量をマシマシにして100時間はプレイしてもらうぞ!」とか正気とは思えない。「ただあるだけ」ではなく作り込んであるのもどうかしてる。
2022年に発売されたゲームの中でも『エルデンリング』に並ぶぐらい「ガッツリ遊ぶぞ!!」という気持ちに答えてくれるゲームだと思います。
一応これ、当初の予定を前倒しして発売してるんですけど、この物量を前倒しで出すことで夏休みの予定を完全に破壊するためなんでしょうな……。破壊兵器を発売するな。

そんなわけで『ゼノブレイド3』に手を出したせいで完全に終わってしまったんですが、二年ぐらい仕込んでた奴もそろそろ出せる頃合いなのでよろしくお願いします。


プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。