2019年面白かったコンテンツ10選を考えてみた

2019年ももう終わりなので、漫画/アニメ/ゲーム/小説/映画の5部門に分けて、それぞれ10選を書こうと思ってたんですが、今から書いたらほぼ間違いなく年越しを迎えてしまうので全部まとめて10選ということにしておきます。

津原泰水『ヒッキーヒッキーシェイク』

「津原泰水の作品は傑作か超傑作しか存在しない」というのは津原泰水の作品を数作品ほど読めば誰でも分かることでしょう。
無駄なものが一つもなく、「電子レンジが動く」程度の何気ないことすらも美しく感じてしまうような言葉選びで物語が語られる。それだけで素晴らしいものがあるのに、その物語もどれもユニークで面白いというのだからもう最強と言っていいでしょう。
そんな津原泰水の新刊として文庫化された『ヒッキーヒッキーシェイク』ですけど、「引きこもり達を束ねて美しいものを作り上げていく」という発想がまず面白いのに、そこからどんどん哲学的な要素を帯びていき、自身の内側へと潜っていく。たまりませんね。大好きです。

『ファイアーエムブレム風花雪月』

今年は色々なゲームに手を出していましたが、他人に勧めるぐらいハマってたのはこれでした。
『ファイアーエムブレム』自体『聖戦の系譜』辺りまでと、『覚醒』『if』ぐらいしかプレイしてこなかったんですが、今作は「士官学校物+戦記物」という構成もあって楽しくプレイできました。
士官学校時代の第一部では謎と因縁をきちんと構築し、第二部の戦記物部分を各勢力の話として収束させていくのは凄く綺麗な構築でしたし、士官学校時代の和気あいあいとしていた部分があるからこその悲劇性と、「戦争になってしまった」ということの衝撃度は凄く刺さりましたね。各勢力から引き抜けるので、毎回帝国からベルを引き抜いていたせいで悲劇具合は最高でした。

『ポケットモンスターソード/シールド』

久しぶりに『ポケットモンスター』に手を出してみたんですが、変わったところと変わらないところが共存していて、懐かしさと新鮮さで死にそうになってました。
今は孵化マラソンに参加してまして、トゲキッスとか制作してるんですけど、自分の思い出の中のポケモンよりも遥かに育成しやすくなっていて、滅茶苦茶育成してます。あと夢特性モスノウとか捕まえたりしてました。楽しい。

『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』

近年のフロムソフトウェアといえば「ソウルライク」でしょう。
ダークソウルシリーズは本当に素晴らしいゲームでしたが、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』は「ソウルライクなんだけど、ソウルシリーズとはまた違う面白さ」という方向性で面白かったです。
弾きとジャンプと回避を駆使して直撃を避け、体幹を崩して忍殺する。ゲームとしての基本はこれだけなんですけど、忍び義手など様々な要素があることでボスを攻略するルートが多いのもよかったですし、「忍者」というところを生かした潜入ルートの構築も素晴らしかったですね。

『グランブルーファンタジー』

昨年末ぐらいから真面目に取り組むようになったグラブル。
一年経つとまあそれなりの強さを獲得出来て「出来る事が広がる」ので楽しくプレイしています。まあ1から始めたわけではないですし、アニラとアンチラがいる人なのであんまり参考にならない話ですけども。
グラブルの良いところは「目標を決めて、そのために必要なことを毎日少しづつでも繰り返せば、それなりに強くなれるし、それを発揮する場所も機会もある」というところに尽きると思います。
上を目指せばきりがないですけど、やることはシンプルなので少しづつでも前に進んでいける。そうやってコツコツと積み上げてきた「少しづつの成長」を確かめる機会も場所も多いのがグラブルの良いところだと思っているので、プレイ再開してからのこの一年はそれなりに得るものが多い一年でした。

『アイカツオンパレード!』

Q.アイカツ!シリーズ全てをクロスオーバーさせたらどうなるのか。
A.毎週一秒ごとにシリーズの全てを再確認している気になって死ぬ。

私にとっての『アイカツオンパレード!』はそういう作品でした。
作品の垣根を超えてユニットを組むし、毎週二本ぐらいライブをするしで毎週「アイカツ!が好きで良かった」という気持ちになれて幸せです。楽しく死ねる最高の作品ですよ、アイカツオンパレード!は!
年明けにはリリエンヌが出るらしいので、藤堂ユリカと氷上スミレとリリエンヌのゴシックユニットでライブ、よろしくお願いします。

『ダンベル何キロ持てる?』

石川界人のハマリ役具合と、ファイルーズあいの発見があったので上げざるを得なかった。
あとこのアニメの影響もあるけど、筋トレを始めたら健康になってしまったので今年最高のコンテンツとして上げさせていただきます。

『アベンジャーズ:エンドゲーム』

今年も面白い映画が多かったんですが、あえて一本を選ぶとなるとやっぱり『アベンジャーズ:エンドゲーム』かなと。
これまで紡がれてきた全ての作品の文脈があの数時間の中に織り込まれているのがまず凄いのに、それら全てに意味をもたせられてるのにもちょっと意味がわからない。
その上でアイアンマン、キャプテン・アメリカ、マイティ・ソーの幕引きまでやろうというのだから正気ではないし、全員の最後はキャプテン・アメリカの最後でしたね。あと「アベンジャーズ、アッセンブル」ね。やっと出たのでテンション上がった。

『キラッとプリ☆チャン』

虹ノ咲さん周りだけでマスターピース級の傑作であることは間違いないと思うんですよ。
「友達が欲しい!」と思っても、誰も彼もが積極的に動けるわけじゃない。友達が欲しいと思いつつも、他者と友達になるためのきっかけを掴めない子もいる。
そういう子にスポットを当てて、「この子が友達を作れるようになるための物語」を半年以上かけて組み上げてきたのは賞賛に値すると思います。
まあ普段の話も大体面白いんですけどね、プリチャン。ジュエルコーデ周りで「私の個性」というシリーズ共通のテーマを生かしてきたのも大好きです。

『ゾンビランドサガベスト』

今年はspotifyにお金を払っているためCDとかとにかく買わなくなったんですが、先日購入した『ゾンビランドサガ』のベストアルバムは素晴らしいアルバムでしたね。
田野アサミが1stライブで「武道館に連れて行ってくれますか?」と言ったのが3月で、続編制作決定が7月。11月にこのアルバムが出たわけですけど、「次に向けての助走」として完璧というか、本編で割りを食ってたゆうぎりをセンターに据えた「佐賀事変」の「東京事変じゃん、これ」なサウンド(作曲は原一博)で喜んでたら、「輝いて」が出てきて、「これが一期後の曲かぁ」という感動がある。
そもそもフランシュシュの良さって「ジャンルが違う音楽が共存できる」というところだと思うんですけど、今回追加された新曲達は「そういえばこういう音楽はなかった」と思えるところを絶妙についているんですよ。そこが凄くフランシュシュっぽくて好きですね。
あとMVね。境監督の絵コンテ見ながらMVを見ると最&高な気持ちになりますわ!

その他で印象に残ってるもの

『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』が滅茶苦茶面白いですね。
シリーズ三年目なのでこなれてきてクオリティそのものが上がってるのも良いですけど、挑戦的なところもきちんとある。サライ周りのエピソードは攻めていて最高でした。

『かげきしょうじょ!』も今年ハマった漫画ですね。いやーずっと面白いですけど、やっぱり聖周りが凄すぎるんですよねーアレ。Zeroが後から効いてくる。悔しいぐらいに才能に溢れていても、アレっていうのが残酷すぎるんですよね……。でもそういうものといえばそういうもので……。つらいなぁ。

最後に

今年も面白い作品に触れられて幸せでした。それを糧としつつ、来年もまた色々なものに触れられたらいいなーと思います。
だがまずは積みゲーだ。
何本積んでるのか数えることすら辞めてしまったのでとりあえず減らさないと……。多すぎる……。






プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。