シンカリオン

『劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン』 を見てきた

2019年の最後は『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』にしよう。

公開日が発表された時からそう決めていたんですが、スケジュールが微妙に合わない事が直前になって判明し、1月1日に見るつもりで考えていた『劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』を急遽前倒しで見てきたんですが、これがまあ滅茶苦茶に面白かった。「今年を締めくくる映画としては最適だったな」と思いました(『この世界の片隅に』は年明けてから見ます)。

『劇場版シンカリオン』を一言で表すのなら「パフェと玩具つきのお子様ランチ」でしょう。
なぜなら本作には「この作品が好きな人はこういうものが見たいだろう」というものが全部盛り込まれているからです。
ハヤト達で楽しんでいた人にとっては「TVシリーズ放送終了後から半年後のハヤト達を見れる」というアフターエピソードだからこその面白さがありますし、「シンカリオンのアクションが見たい!」という人向けには作中で登場したシンカリオンがほぼ全て登場するし(500こだまのみ不参加。代わりにシンカリオン 500 TYPE EVAは登場。残酷な天使のテーゼも流れるぞ!)、新しいシンカリオンに期待する人は「シンカリオン アルファエックス」という機体まで登場する。
もちろん『シンカリオン』らしい「好きなものは好きなままでいていい」というテーマを織り込んだ物語もあって、それを子から親、親から子へと受け継がれるものとして昇華した物語は「シンカリオンって最高だな……」という思いにさせてくれる。
本当によく出来ていて、子供と一緒に見に来た親にも「こういう作品なんだ」ということが一発で理解できる凄く上質な作品でした。
発音ミク(CV:初音ミク)が雪音ミクの衣装で歌う「チェンジ!シンカリオン」も、アイドルのことをよくわかったカメラワークや絵コンテ、レイアウトになっていましたし、『アイドリッシュセブン』などを担当するソリッドキューブが担当したダンスも音とハマっていてよかったです。

全方面に楽しい作品だったので、できれば年末年始の休み中にでも『劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』を見てみてください。


という綺麗な言葉で締めくくってもよかったんですが、今作はゲストキャラが凄かったですね。
「エヴァ出るよ!」という情報は知っていたんですが、東宝管轄だからってまさかアレまで出してくるとは思ってなかったですし、アレとシンカリオンの共闘とかめっちゃ上がりましたし、「アレ出すんだったらこれもいるでしょう?」と言わんばかりに「いつもの」が流れ出した時には「はい最高ー優勝ー」以外の言葉を失いました。3DCG化したアレ、本当に最高すぎる。
あと途中で差し込まれる新海誠パロディやJR東日本のCMネタはもう豪華すぎて何も言えないです。気が狂ってる。

プリズムの煌めきを広めるためによろしくお願いします。